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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第665話】
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それはどうかと……」

「な、名前はわかりやすいけど、この子達も名前はあるとあたしは思うんだけどぉ……」

「まああるだろうけどさ、多分外国人みたいな名前だろ? てか、この三匹の顔を見てたら絶対ドーベンにシベリアンにゴル男で似合うと思うが」


 そんな三人のやり取りとは別に三匹は……。


「ガゥゥ……(ドーベンか……)」

「ワン……ワワン(シベリアン……案外悪くねぇな)」

「ばうっ(ゴル男って名前は男らしく感じるぜ)」


 顎を擽られ、お腹も擽られた三匹はチョロくもヒルトに落ち、名前も気に入ってしまう。

 さっきまで怖がらせようとしていたのが嘘なぐらいの従順さ、顎をヒルトに擽られる度に三匹は嬉しそうに尻尾を振っている。

 それはさておき、未来とセラの二人だが実はドッグパーク内に居た。

 流石に帽子を目深に被ってはいるのだが、それよりも――。


「あぁ……癒される♪」

「いぬきちも可愛いけど、この子達も可愛い」


 子供の犬に囲まれ、嬉しそうな未来と柔らかな笑みを浮かべたセラ。

 ドッグパーク内は平和で、みんな笑顔が絶えなかった。

 一方でドボン太くん組は、子供たちから開放されて息も絶え絶えに休んでいた。


「さ、流石に子供たちのパワーにはアタシも負けるわ……」


 自分が着ていたドボン太くんは横に置かれ、飲料水で水分補給する鈴音。


「た、確かに子供たちのパワーは凄まじいものだな……」


 箒も同様に水分補給を行う、額を汗に濡らしたその姿は何処か艶っぽく見える。


「着ぐるみは失敗だったかなぁ……。 でも、ヒルトにあんな一面があったのは……えへへ」


 着ぐるみとはいえヒルトと手を繋いでダンスしたシャルは少しだけ気分が良く、着ていたドボン太くんの着ぐるみの頭を優しく撫でていた。


「ドボン太くんか……しかし、着ぐるみも悪くないものだな」


 一時とはいえヒルトと楽しめたラウラ、着ぐるみも本気で悪くないと思い、取り寄せようか思案していた。


「何にしても、みぃちゃんやセラが参加しなかったのもわかるかも。 テーマパークって親子連れ多いし、こうなるって多分予測してたのかも」


 美冬はそう告げ、着ぐるみを脱いで汗をウェットティッシュで拭った。


「でも、美春は楽しかった! またヒルトと踊りたい!」


 ニコニコ笑顔の美春は何処か満足げだった。


「む、ぅ……」


 エレンは少しはしゃいでいた自分が恥ずかしいらしく、頬がほんのり紅潮していた。


「……とにかく、次の作戦を……」


 簪は投影ディスプレイを開き、立案した作戦プランを皆に見せた。

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