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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第665話】
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ああ、可愛いですわ……♪」

「わふっ、わんっ(構って構ってー)」


 遅れて小型犬コーナーに足を踏み入れたソフィーも、近くのポメラニアンを抱くと――。


「わあっ……♪ もふもふで可愛いよぉ……♪」

「わんっ(高い高い♪)」


 もふもふのポメラニアンを抱くソフィーは幸せそうに表情を綻ばせていた。


「ガウッ(く……何故俺達には近付いてこないんだ)」

「バウッ(何か悔しいですよ)」

「ワンッ(おっ!? ジョニー、あの男に絡んで憂さ晴らししようぜ)」


 セシリア、ソフィーに遅れて入ってきたのは白銀の髪の青年――ヒルトだった。

 小型犬と戯れる二人の姿に小さく微笑むヒルトに狙いをつけた三匹の大型犬。


「「「グルルルル……(怖がらせてやるぜ……)」」」

「ん?」


 足元で唸り声をあげる三匹に気づいたヒルト、目線を落とすため、屈むと三匹をまっすぐ見つめ始めた。


「ガウッ!(怖がれ怖がれ!)」

「バウッ!(男なんてこれで皆びびっちまうんだぜヒャッハー!)」

「ワンッ!(何ずっと見てるんだよ、吠えるぞ!)」

「…………」


 吠える三匹を気にすることなく見つめたヒルトは、何の気なしに三匹の顎を擽り始めた。

 突然の事に驚き、三匹は唸り声をあげる事すら忘れて目が点になってしまう。


「よしよし、いい子だ」

「がぅ……(くっ……何故心地好く感じてしまうのだ……)」

「わふん……(くぅ……男にされても……だけど、悔しいけど心地いい……)」

「ばぅ……(眠くなってくる……)」


 唸り声をあげていた三匹、ヒルトに顎を擽られ心地好くなりそのまま床に寝そべる。

 そしてごろんっとお腹を天井に向けると、すかさずヒルトはお腹もなで始めた。

 三匹が屈服するのに要した時間は僅かであった。

 大型犬ということもあり、子供も女性も怖がっていたのだがヒルトになついた三匹の姿を見て――。


「わあっ、あのワンちゃんおとなしくなった〜♪」

「ぱぱー、わたしもあのワンちゃんなでなでしたい〜」

「大型犬で時折吠えてたから怖かったけど、案外大人しそうじゃん♪」


 小型犬コーナーが人気あるのもやはり小さいからだ、とはいえ大型犬も大人しい犬も多いのは事実だが、やはり体の大きさからか近付きがたいのだろう。

 ヒルトが顎やお腹を撫でながら呟く。


「……ドーベンにシベリアンにゴル男だな、お前らの名前は」

「「「!?」」」


 見たまんまの名前をつけるヒルトに、またも目が点になる三匹に、それを聞いていたセシリアやソフィーも思わず――。


「ひ、ヒルトさん、流石に
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