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インフィニット・ゲスエロス
21話→家族(前編)
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そうやって、心の中での葛藤を終らせると、既に目の前にリビングに通じるドアがあった。

このドアを開ければ、子ども部屋は直ぐだ。

その状況で、別の事に時間をとられる訳にはいかない。

(千冬のやらかしに、俺からもフォロー必要だしな)

そう思い、リビングへのドアを開けた。

立ち上る強者のオーラ!身から溢れ出さんばかりの闘気!

そこで仁王立ちしているのは!

世紀末覇王、一夏だった。

ガチャ、バタン。

直ぐにドアを閉め、束と顔を見合わせる。

今、目にした光景が間違いであるよう祈りながら、もう一度、ドアを開けた。

やはり、顔が劇画調になった一夏がいる。

一夏が、その顔を変えずに、俺たちに振り向き、言う。

「うぬら、そこに正座」

とりあえず、従っておいた。
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