暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第261話 文化祭T キリパンダとマスターウェイター
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をっ!? い、いや、ウソじゃないんですよ??」
「はいはい。ストップストップ。リューキスマイル〜なんて私達には耐性あるっしょ? そんなに慌てないの」
「……なんだよそれ」

 呆れるリュウキと慌てるシリカ、そしてそれを明らかに楽しんでるリズの構図だ。
 そして、リズは一頻り笑った後。

「それでキリトはどうしたの? てっきり一緒にいるって思ってたんだけど」

 リズは照準をキリトへと変えた様だ。
 リュウキは勿論知ってる。

「キリトなら、さっきリーファ、直葉が来てて……ほら、そこ」
「へー、リーファ来てた……んだ?」
「……あれれ?」

 リズとシリカの目に飛び込んできたのは、リーファ事、桐ケ谷直葉の姿と、……パンダの着ぐるみをかぶった人。

 リズが肘でちょんちょんとリュウキの脇の辺りをつつきながら『アレ、キリト?』と訊く。答えるのは当然YESだ。シリカもリズも驚いていたが、直ぐに笑顔になった。

「あーーっはっはっは。似合うじゃーん、キリトぉー」
「あははは、とってもかわいいですよ。キリトさん!」
「うおっ、な、なんだ リズにシリカか……、ビックリするじゃないか」
「おはようございまーす! 2人ともっ。ふふ、お兄ちゃんがこーんな可愛くなってるなんて、ちっとも知らなかったですよー。当日まで黙ってるなんて、ナイスサプライズっ♪」
「……当日に当てられたんだ。サプライズのつもりない」

 あっという間にキリトを囲む。話題性は間違いなくキリトの方が上だな、とリュウキは思っていたが、実績を考えれば殆ど五分である。

「ふぅ……。さて、と。そろそろ交代があっても良いと思うが……ん?」

 喫茶店側を見ていた時、肩をぽんっ、と叩かれた。振り返ってみると、そこにいたのは朝田 詩乃事、シノンだった。

「お疲れ様。リュウキ」
「シノン。来てくれたんだな。ありがとう」
「……勿論、でしょ? あれだけ頑張ってたんだから。私はそこまで薄情じゃないつもりよ」
「薄情って。想っても無いから、それ」

 ふいっ、とそっぽ向くシノン。そして来てくれた事を純粋に喜ぶリュウキ。
 シノンは、前までは どことなく恥ずかしいからと、あまり乗り気には見えなかったのだが、今は違うみたいで少し嬉しかった。
 ……遠くでリュウキが呼び込みをしているのに気付き、女の子も多いのが判って(予想通り)少々早歩きになったのは言うまでもない。
 ふいっ、とそっぽ向いてるシノンに笑いかけながら、身に付けた作法を披露するリュウキ。


「当喫茶店のおススメはパンケーキとなっておりますお客様……。興味がございましたら、一度、お越しください」
「っ………。行く。行くわよ、勿論」
「ありがとうございます。時間の許す限り、どうぞ、ごゆ
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