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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第261話 文化祭T キリパンダとマスターウェイター
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……。見た目以上にこれ大変なんだぞ?」
『パパっ、頑張ってくださいです! 応援してますっ!』
『あははは! それに今度はさ、ボク達が退院して、こんなイベントがあったら全力で手伝うよー』
『はい。その時は任せてください。お手伝い、頑張りますから』
「……はぁ。当てにしてるよ」
キリトは覚悟を決めた様で、かぽっ と頭の部分をかぶった。視界は良好らしい。通気性は最悪だが、それはしっかりと横で見ているリュウキに任せる事になった。こんな季節に熱中症はないと思うがケアは大切だから。
「じゃあ、呼び込み宜しくね? 私達はお店の準備があるから」
「私達も準備終わったら合流するから」
「おー、ここまで来たんだ。最後まで気は抜かず、だ。さ、リューキ。しっかり宣伝してくれよ。オレ、この状態じゃ声出しにくいし」
「判ってるって。身体張ってくれてるんだしな。オレもその辺は頑張るから」
と言う訳で二手に分かれて其々の持ち場で頑張る事になった。
和人のパンダ着ぐるみ効果、と言うべきか隼人のウェイターコス効果、と言うべきか判らないが、集客面に関しては最初から出足好調。
極一部のやり取りを抜粋。
「あ、隼人君っ! 隼人君のとこ、喫茶店なんだっけ。行ってみたいなー、どう? そこ美味しい?」
「ああ、勿論おいし……って、悪い。そう言えばオレは食べてなかった……」
「あははははっ、隼人君にしてはうっかりだねー。こうなったら ちゃんと味、確かめてくるよ。隼人君も一緒に食べよ??」
「いやいや、仕事中だから。……楽しんできて。きっと美味しいよ」
リュウキスマイル炸裂。
この辺りは、リズやエギルの教え、云々よりも 爺やさんの教育の賜物だったりする。パーフェクト紳士を目指している(らしい)。その穏やかな笑みは、魅惑効果? があったらしく、耐性の無い者には効果はさらに倍増。
「はー………」
暫く沈黙いてしまう設定。……な訳はない。
「あ、あははは。じゃ、いってみるねー。仕事終わったら私にも付き合ってよー。たまにはさ。レイちゃんばっかりズルいしね? ほら、2人っきりでさ!」
「……レイナが怒りそうだから、2人きりと言うのは勘弁してくれ」
「もー、真面目なんだからー ま、そこが良いんだけどねっ♪ レイちゃんも可愛いし♪」
等々、こんな感じで客引きはバッチリだ。
キリトは、『オレの意味ないんじゃない!?』って思った様だが、そこはまだ早い。パンダの着ぐるみは、小さな子供に大人気だから。
以下、キリトの部分を抜粋。
「あ、パンダさーん! ねぇねぇ、そこのおにぃちゃんがもってるのに、パンケーキってあったけど………、おいしー?」
「………ああ。おいしいよー。とっても」
「ほんとー!?
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