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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第261話 文化祭T キリパンダとマスターウェイター
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するとレイナは手を放す。
「もー難しく考えないのー。楽しいイベントが待ってるって事だよ。だって折角の学校だもん。リュウキ君も楽しまないと、だよ? 判った??」
「………ふふ。そうだな。初めての経験になるんだ。全力で、楽しむよ」
ニコリと笑顔で返した。それをレイナの隣で見ていたアスナは笑う。
「あははは。訊いたからねー、リュウキ君。準備とか役割とか、ものによっては結構大変だったりするからね。キリト君も覚悟しといてよ?」
「……なんだかアスナ、その言い方は 色々と知ってる様な感じがするんだけど……」
「気のせーだよ? キリトくんっ♪」
「……レイナも何だか怪しいぞ」
そこはかとなく、嫌な予感がするのはキリト。
職員室で訊いた……とだけしか自分達には訊かされていない。ひょっとしたら、何をするのかまで訊いているのではないか? と思えてしまうのだ。或いは 準備期間を考えたら もう候補が大体決まっている、とか。
「何をするにせよ。其々に役割、分担があるのなら全うする。大体の基本だ。任せられたんだから」
「あー……。うん。苦手分野とかあっても知らないからな? ほら、リュウキは目立つのとか苦手って言ってたし。司会進行役〜とか、皆を引っ張るリーダー、とか。ゲームのクエストの際はよく突っぱねる事あるけど、大丈夫か?」
「……ま、まぁ 確かにそう言われれば思う所はあるが、流石にこの学校内では だいじょーぶ……と、思うぞ。(……多分)」
「(多分って言ったな……) はは。ま、安心しろって。オレも手伝うから」
「手伝うから、って それは当たり前だろ……。クラス一丸となって、が基本だと書いているぞ」
リュウキが見せたのは 素早くチェックした文化祭と言うイベントについて主な内容一覧だった。話してる間も片手間でしっかりと調べていた様だ。
「あはは。うん。頑張ろうね? 皆」
「凄く楽しみになってきたよー」
アスナとレイナも笑顔でそう言う。
そして、今この場に病院関係でユウキやランの2人がいないのが少々残念だとも思っていた。勿論、もう2人は自分達と同じ生徒だから、ちゃんと伝えて、当日はしっかりと来てもらうつもりだ。
その後、色々と気合を入れて頑張るぞ、と掛け合った後 教室へと戻るのだった。
そして――キリトの直感。アスナやレイナが何か知っているのでは? と思った事が正しかったと、直ぐ後で知る事になる。
普通は何が出来るのかから始まって、候補があり、その中で何をするかクラスで決めるのだけれど、準備期間が少々短くなったと言う事もあって各クラス其々がもう決められていたらしい。 その旨を伝えられた所、少なからずブーイングもあったが、直ぐに皆ノリノリになった。
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