第18話。変人と体育祭。
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って背中に背負う竹刀袋を見せる。
「そう言えば剣道をやってるんだったよな。」
「俺はあまり好きでなか。」
釘バット振り回すのは好きだがな。
・・・・タダの危ない人である。
「これからどうする?」
「家に帰ってものぅ。たいがーの追及が面倒になるだけやし・・。ついて行ってもええ?」
「フッ。別にかまわんよ。なんなら、空手やるか?」
「遠慮しとくわ。痛いの嫌いやし。」
「やはり剣道の防具は当たっても痛くないのか?」
「知らん。」
「知らんって・・・・」
「せやかて当たったこと一度しかないからのぅ。」
唯一当たった時はたいがーと始めて試合した時。痛くはないが、怖い。
それ以来避けまくっている。日に日に少しずつだが速くなっているたいがーの剣が怖い。剣道止めたい。
一方、一成は『こいつはどこにいっても非常識なのか・・』と変に納得してしまうのであった
昨日、冬木空手道場に見学に行くつもりだったのだが・・・・
「晋吾、何で昨日帰ったのだ?」
「何でってお前さん。」
パチンと額に掌を打ちつけ、ふぅーっと溜息をつく晋吾。
「道場に入ったらすぐに俺達と同年代の女の子が、男相手にしてフルコン決めてるんやで?帰るだろ。常識的に考えて。略してjk。」
彼女はjcだろうが。
「美綴のバカ者・・・・。」
一成はそう呟き、はぁーっと溜息をつく。
「美綴?」
「男相手に連撃を入れていた女の名だ。下心のある奴は軒並み叩きのめしているらしい。おかげであの道場は空手道場なのに男性門下生が少ないのだ。」
なるほど、空手道場が女の園になっているんですね。そこに入っていける一成がカッコいいと思います。
本日は晴天なり。本日は晴天なり。
「晴れやがったヨ・・・・」
「ニイさんは本当に体育祭嫌いだね。」
「ああ嫌いや。なくなった方がいいと思うわ。ほんまに。」
本日は体育祭の日である。いつも思うが、小学生は運動会で中学なら体育祭になるのは何でだ。
『会』より『祭』にした方がカッコいいと言うんかこん畜生め。
運動ができるようになった今でも体育祭は嫌いだ。長年染み付いた嫌悪感はぬぐえないらしい。
「休みたいよー。休みたいよ−。」
「でもニイさん。結構任されてるんでしょ?」
「おう。ヤル気なかったのに凛ちゃんが無理矢理・・・・」
あの娘っ子。何を思ったかリーダーシップを取り始め、体育委員そっちのけで種目を振り分け始める始末。
なのに一成以外誰も文句を言わない。これだから魅力チートは・・・・
結果、リレーに騎馬戦等といっ
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