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衛宮士郎の新たなる道
第4章 Fate/What I was stronger Seriously?
第1話 それぞれの休日
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おいて容姿を褒めろとわの。それにしても言葉遣いも態度もまるで別人のようなのだが?」
 「ちょっとイラついていただけですよ。それとも謝罪しますか?」
 「構わん。その代わり噂に尾ひれが付いただけの無様は晒してくれるなよ?」
 「直接確かめてみては?」

 挑発に対して挑発で返す百代。先程までの苛つきが嘘のように構えを取りながら楽しく笑う。
 対する拳士も一切の隙が見えない構えを取りながら不敵に笑っている。

 その向かい合う強者のプレッシャーに審判役の九鬼家の従者は、顔を青ざめながらもなんとか耐えている。

 「で、では――――始、めっ!」

 開始と同時に瞬間的に地を蹴る2人。

 「(川神流端折)――――無双正拳突きっ!」
 「せいっ!」

 速度、重さ、気が練り込まれた威力申し分ない互角の力が真正面からぶつかり合い、その衝撃で風圧が周囲を襲い本人たちも――――否、百代だけが吹き飛ぶ。

 「クッ」
 「甘いッ!」

 百代が宙で立て直す前に拳士が回し蹴りを浴びせる。
 それを瞬時の判断で空に気を籠めた正拳突きを放つことでさらに後方に飛ぶことで躱す。

 「ほお!」
 「っと!川神流――――」

 百代は着地と同時に地を蹴って自分の肩からの態勢で拳士に突っ込んで行く。
 
 「フッ、受けて立つ」

 拳士も呼応するように百代と同じ体勢のまま地を蹴る。

 「鉄山靠!」
 「ハァッ!」

 激突して一瞬だけ拮抗するも、態勢が態勢だけに今度はお互いに軽く吹き飛んで着地する。
 今の勢いならもっと距離が開くほど吹き飛んでもおかしくない筈だが、そこはこの2人の技量の高さ故だろう。
 2人は――――否、百代は今自分だけの世界に居る。
 煩わしい理屈や事情、面倒事や規則から逃れて、今まさに百代は嘗て望んでいた“戦いだけの世界”に立っていた。
 向かい合うは望んだ強敵。
 この世界に不満などある筈が無い。この世界が楽しくない訳がない。
 こうなれば自然と笑みを作っても仕方がないだろう。

 「呵呵っ」

 事実、自分の望んだ世界の答え合わせをしてくれる様に、強敵は自分と同じように嗤った。
 これが嬉しくない訳が無いのだと示す様に。

 「ハハハハハハッ!!」

 両者はまたも地を蹴り激突していく。
 勿論、一般人では視認できない速度のままで。

 それを見ているギャラリーの中で2人ほど異質な目で見ている少女がいた。
 1人は九鬼からの依頼で百代を倒す仕事を受けている燕だ。
 ギャラリーの中で目立たない様に気配を消してみている。
 勿論理由は百代攻略の為の観察だ。

 「ウフフ」

 燕は最初は嗤っていた。理由は百代の苛つき具合にだ。
 恐らく士郎
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