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異世界にやってきた俺は、チート能力を駆使して全力でスローライフを楽しむ!
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んだ」
「??“結合”?」
「そういうものなんだ。そして今回は更に魔法での再生が起こらないよう、“魔法の動きを停止させる”魔法を使って、再結合などがされないような状態にした」
「そ、そうなの……」
とりあえず説明した俺だが、エイダ達は分からなかったらしい。
ミシェルがやっぱりわからないでしょうと笑っていたり、ハデスが真剣な顔で考え始めてしまったのを見て俺は、それ以上考えないことにした。
それに今はようやく大変な事態は終わったので後はゆっくり……と俺が思いつつ街を歩いていると、
「あれ? ソウタにミシェルさんじゃないか。二人ともこっちに来ていたのか〜」
そこで俺は何者か……元の世界の友人に声をかけられた。
しかも彼は女の子に囲まれて品物をとある店に運び込んでいる。
なんでも生産系のチート能力なのでスローライフ中であるらしい。
そう、スローライフ。
「お、俺が一番やりたかったことをおおおお」
「え? え?」
友人は首をかしげて俺を見た。
そして俺は事の顛末を話すと、
「たいへんだったな。もし必要なものがあったら言ってくれ。用意するからさ」
と言ってくれた。
この時はいい友人だと思った。
だがのちにこの友人のせいで……。
そして連絡用の装置等を手に入れて俺は、住むのによさそうな家を探すことになったのだが……。
「私達もついていくことにしたわ」
そうエイダ達に言われてしまう。
俺はどうしようかと思ったが、もうどうにでもなれと思ったので放っていくことに。
その答えにエイダが笑って、
「適当な答え」
「いちいち考えてばかりいたら大変だからな」
「そうね。……でも初めて会った時は突然現れて助けて何も言わずに去っていくヒーローみたいと思ったの」
「残念だが俺は絶対にどこかの物語のような主人公になるつもりはない!」
「どうだろうね〜」
「……」
「面白そうだからもう少しついていくわ」
そうエイダは楽しそうに言う。
俺は、大変なことにこれからは巻き込まれませんようにと思った。
そんな俺がさらに厄介ごとに巻き込まれ、紆余曲折の末、元の世界とこの世界を行き来する事になるのは、それからこの世界で一月後の事だった。
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