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一番の天敵
第二章
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わよ」
 珠樹の顔も言葉も切れていた。
「だから常識で考えてよ」
「それ位食わないと貧血治らないぞ」
「貧血の問題じゃないわよ、食べきれないでしょ」
「安心しろ、食べきれないならな」
「どうするの?」
「お兄ちゃんが食べてやる」
 今回も平然とした返事だった、両親も一緒にいるが喋っているのは二人だけだ。
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