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ばいんばいん
第三章
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「いるんじゃないかしら」
「生憎皆そこまで馬鹿じゃないみたいね」
「少なくともこの学校の男子はね」
「青葉ちゃんのブルマ姿見て理性を保てないってわかってるのよ」
「絶対に襲うって」
 そして投げられて痛い思いをするとだ、既にわかっているのだ。
「だからよ」
「本当に最初からなのよ」
「声をかけないのよ」
「それこそね」
「そうなのね、じゃあブルマのついてのあーしの言葉は」
 それこそとだ、青葉は首を傾げさせつつ述べた。
「失敗だったのね」
「そうね、失言だったわ」
「多分暫く言い寄って来るのは馬鹿だけよ」
「自分は大丈夫って思っていざって時は理性なくす奴とかね」
「それか最初から理性ない野獣か」
 そうした者達が声をかけてくるというのだ。
「けれどそんな奴はね」
「それこそ何人いても青葉ちゃんには敵わないし」
「ピストル持っていても勝てないでしょ」
 青葉にはというのだ。
「去年チンピラ十人に囲まれて無傷で勝ったんでしょ」
「全員投げて」
「あっ、投げるだけじゃなくてね」 
 青葉は柔道の話で応えた。
「当て身教えてもらってるからそれ使ったら相手を気絶させられるから」
「大人数相手でもなの」
「勝てるの」
「投げる位じゃ二人か三人までしか相手に出来ないの」
 こう友人達に話した。
「柔道ではね、けれど当て身使ったら十人相手でも勝てたわ」
「その十人相手に無傷で勝てるからよ」
「当て身って技も知ってて」
「うちの学校の男子で知らない子いないからよ」
「だから青葉ちゃんに余計に声かけなくなったの」
「誰だって投げられたくないから」
「じゃああれ?あーしと付き合いたい子って」
 ここでよくわかった青葉だった、今自分とそうしたい相手は。
「あーしに勝てて無理にでもって子か理性を完全に保てる子か」
「どっちもそうはいないわよ」
「というかどんな高校生よ、それって」
「だからかえって皆声かけなくなったの」
「友達なら別だけれどね」
 青葉は明るい性格なので男子の友達も多い、ただし彼氏はなのだ。
「それでもね」
「彼氏になると」
「キス止まりで止まれなくなるってわかってるから」
「そういうことよ」
「そうなのね、じゃあこの話が消えるまで」
 人の噂は七十五日、そうした話もやがて消える。中には昔のことそれこそ何年も前のことを延々と穿り出す粘着もいるが。
「待つしかないわね、そしてそれからよね」
「ええ、コクる子が出てきたらね」
「その子がいいって思ったら」
「付き合いなさい」
「そうするわね」
 青葉は友人達の言葉にこくりと頷いた、そして自分の歌の番になったので歌った、やがてブルマの話は消えた。しかし青葉はまた何気なく発言してしまいその発言のせいでまた男子連中が引
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