目指すはT/グレンの悪巧み
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それはある日の出来事であった。
「学院長!お願いがあります!! 」
グレンがリック学院長に対して頭を下げていた。
「な…何だねグレン君!?給料の先払いなら規則でできぬと前に言ったはずじゃが!? 」
リック学院長は日頃から金欠なグレンが給料の先払いを頼みに来たと思っていた。
リック=ウォーケン
アルザーノ帝国魔術学院学院長を勤める初老の男性
常日頃から生徒、講師が起こすトラブルが悩みの種
「そんなことじゃありませんよ学院長!!俺に論文を書くための特別休暇を下さい!! 」
「ろ…論文を書くための特別休暇じゃと 」
魔術講師は定期的に魔術研究の成果をまとめた論文を提出しなければいけない決まりがある。
だがグレンは一度期限を過ぎても論文を出さなかったためクビになりかけたのだ。
「俺はもうあんな思いは二度としたくないんです!だからお願いします!もちろん俺の勝手なんで調査予算なんていりませんから! 」
あのグレンが休むというのに金がいらない!
その事に大きく驚いた学院長は
「グレン君、まさか君がそこまで考えとるだなんて!?儂は感動したよ。セリカ君が聞いたら喜ぶだろうよ 」
「そんな、セリカはいない方が好都合…じゃなくて、俺ってばもう立派な大人なんです!!だから是非ともお願いします! 」
土下座しながら頼むグレンに
「良かろう。特別休暇を認めようではないか 」
「あ…ありがとうございます学院長! 」
「頑張って論文を書くのだよ 」
「はい! 」
そしてグレンは学院長室を出た直後
「やったぁーっ!!ちょろいもんだぜ学院長はよ♪ 」
そんなことを言い出した。
すると
『グレン、休暇をくれた学院長に対してあんな嘘を言っちゃっていいのかい 』
ダブルドライバーを通じてフィリップがグレンに言うが
「何を言う!元はといえばお前が俺を儲けさせてくれねえからだろ!ったくセリカの奴め、余計なこと言いやがって 」
前回にて仮面ライダーWの正体がグレンであるとセリカに知られてしまい、同時にフィリップの存在もセリカにバレてしまった。
そしてセリカはグレンに
「グレン、今後そのフィリップとやらに金儲けをさせるの禁止な、させたら飯抜きだぞ 」
Wとしての活動を認めさせる条件としてそんなことを言われてしまったのだ。
だが、悪事に関しては必死で頭を働かせてグレンは考えた。
その結果、フィリップが力を貸すギャンブルとしての協力はダメでも、宝が眠る場所を教えるくらいならば大丈夫という無理矢理的なことに至ったのだ。
「あとは俺が宝を探している間の授業をどうするかだったが、学院長から休暇をもらったわけだし
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