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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第66話(改1.5)<眼下の敵>
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「残念ながら……完全に休暇モードでした」
さすがの夕張さんも頭をかく。手持ちは無しか。

「せめて二式大艇が動かせたら……あれの機銃は艦娘仕様だから」
思い出したように呟く彼女。

それを聞いて私とブルネイ提督は顔を見合わせた。
「伊勢!」

「はい!」
ブルネイ提督に突然振られて驚く彼女。

「すぐに泊地司令部に連絡、美保の二式大艇を出させろ!」
「は……」
慌てた伊勢だったが私の同意を求めるように、こっちを見る。私は親指を立てて大丈夫だという指示を送った。

「了解」
直ぐに彼女は無線で通信を始めた。

その間にも外の爆破音や水しぶきの音が次第に近づいている。

金剛が呟く。
「悔しいネ。艤装が無ければ私たち単なるフネね」

フネ……その言葉で私は(ひらめ)いた。
「それだよ!」

「は?」
キョトンとした表情の金剛。

構わず私は続ける。
「フネだっ! お前たちは艤装がなくても普通に水に浮けるんだよな?」

「oh!」
金剛は合点がいったようだ。ブルネイ提督も『あ、そうか』という顔をしている。

だが祥高さんは直ぐに否定した。
「司令、それはあまりにも危険過ぎます。要人を……背負って渡るってことですよね?」
「そうだ」

「今は戦闘中ですよ!」
私たちの会話で、その場にいた他の艦娘たちも状況を理解したようだ。

「秘書艦……」
ここで日向が軽く手を挙げる。

「戦艦クラスであれば人間を背負うくらい問題はない」
直ぐに伊勢も加勢する。

「そうそう、回避能力も普通の小舟の比ではないから」

「……」
祥高さんは黙った。伊勢型姉妹が淡々と言うのは説得力あるな。

そのとき寛代が鋭く呟いた。
「来る!」

こいつが『来る』っていうときは、だいたいロクなことがない。

「伏せて!」
寛代が叫ぶと同時に室内の全員が頭を下げる。次の瞬間、窓の外が明るくなり轟音が響き渡った。

ここは水上にあるはずの建物だが全体が大きく揺れてミシミシという異音と共に窓ガラスが割れた。室内にも無数の破片が飛び込んで来る。

『横の建物が破壊!』
誰かが叫んだ。

「……まずいな」
もはや、この場所に留まっていること自体が危険な状況だ。

「猶予はない! 盾になるものを持って艦娘を先頭に屋外へ退避! 電探がある者は警戒!」
私は叫んだ。

既に夜だ。暗闇で水上集落の入り組んだ場所ではゲリラのほうが圧倒的に有利だ。しかも連中には地場だ。地理も詳しいだろう。

「今回は油断したな」
私の言葉に提督も返す。

「まさかこんなところまで連中が嗅ぎ付けていたとは」
水上集落だから戦車は来ないだろうが、よく考えたら水上って事は深海棲
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