第三部 ＺＯＤＩＡＣ ＣＲＵＳＡＤＥＲＳ
ＣＨＡＰＴＥＲ＃５４
ＦＡＲＥＷＥＬＬ ＣＡＵＳＡＴＩＯＮⅩⅣ～Ragnar?k Bastard～
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の累乗、
通常ならばその余りに凄まじ過ぎる存在力に自身が決壊してしまうが
“蹂躙”を司る王、マルコシアスの場合は属性の相性がマイナスに働かず
共生、融合に近い結果を齎す。
圧壊された胴体はすでに繋がり千切れた服の繊維を残して
完全に元通り、計算していたのか本能か、
真王の血の能力がなければとても出来ない覚悟ではあったが、
巨人の巣に真正面から突っ込んで一方的に攻撃を繰り出しながら
その直中で復活を遂げるという荒業を完遂させてみせた。
『ナイスアシストだ！ カキョーイン！！』
親指を立てるマルコシアスに対し二度とゴメンだと
口中を軋らせる中性の少年。
『いっっっっくぜえええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
――――――――――――――――――――ッッッッッッッ！！！！！！！！』
そんな彼の痛痒など意に介さず顕現時でなければ使用出来ない
己が“流式”の構えを執るマルコシアス。
『蒼 蓮 陰 累 陸 式 神 滅 焔 儀ッッッッ！！！！』
マージョリーが使用していたモノとは違う、
コレが自ら生み出し膨大なる焔儀大系が一局を司る
マルコシアスの源 流。
頭上ではなく額近辺で構える両腕は鉤十字状に
立体交差され、マージョリー以上の狂暴さを視る者に発し
尚且つその指先は獣が爪を突き立てるが如き威容。
獣の印、ソレがそのまま刻まれたが如く。
未だ聖者無き悠遠の時代、
ソレがそのまま魔 狼を顕す
存在だったのだ。
行使補助、術式安定、威力増強の役割を担う自在式法陣など必要とせず、
ただ狂暴な力の奔流のみが、
彼にとっては自らの“脚”に過ぎないモノがその体積比を
大幅に無視して両腕に宿る。
部分化顕現、しかし威力だけなら北米の大地に眠っていた
聖遺骸と遜色無しか。
闇蒼獄滅。魔狼の双痕。
『冥 拷 禁 曝 双 號 牙ッッッッッッ！！！！！！』
流式者名－“蹂躙の爪牙” マルコシアス
破壊力－Ｓ++ スピード－Ｓ++ 射程距離－最大８０メートル
持続力－Ｄ 精密動作性－Ｄ 成長性－Ｄ
揮り堕とされた極蒼の爪牙が八連、
絶大の堅牢を誇る３つの巨人を熔断した。
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