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ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第6話 それは幼女の皮を被った化け物
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私にはどうすることもできなかった。
──────そいつらと……共に生きろ!!!
サウロ……ごめんなさい。私はもうダメ見たい。
だって、気づいちゃった。オハラのあちこちを氷漬けするような幼女からどう逃げればいいの?
黒煙を吹いていた巨大な全知の樹は、いつの間にか氷のオブジェと化していた。
凍てついた世界。この近辺は男と幼女と人形と私以外、誰も生きていないだろう。
「じゃ、遠慮なく。俺あ勝手にやりますぜ?」
「……好きにしろ。私は知らん」
「助けてくれるの?」
幼女と会話すると、どういうわけか見逃してくれるらしい。だがそれは早計だった。
「最後にとっておきを見せてやろう。
解放・固定
(
エーミッタム・エト・スタグネット
)
「
千年氷華
(
アントス・パゲトゥー・キリオーン・エトーン
)
」!!
掌握
(
コンプレクシオー
)
!!
術式兵装
(
プロ・アルマティオーネ
)
「
千年氷華
(
アントス・パゲトゥー・キリオーン・エトーン
)
」
術式兵装
(
プロ・アルマティオーネ
)
「
氷の女王
(
クリュスタリネー・バシレイア
)
」
『
闇の魔法
(
マギア・エレベア
)
!!!』」
自慢げに語ると幼女は、島そのものを凍り付かせた。島がまるで巨大な氷山のようになっている。
まずは、全知の樹を粉々に
砕
(
くだ
)
いた。中の人ごと。クローバー博士たちや私の
母
(
オルビア
)
もろとも。空にぽっかりと穴があいたようだ。
湖を砕いた。中の本もろとも。きっとみんなが必死に退避させた本は消滅した。
森を砕いた。動物も植物もすべて消えた。生き物の気配はない。死の凍土だけが残った。
家を砕いた。自宅は嫌いだったのでどうでもいい。
町を砕いた。こっそり通った本屋も羨ましかった学校もみんな砕け散った。
山を砕いた。氷結されて端から粉砕されていった。あんなに大きかったのに。
地表の何もかもが消滅した。
オハラに残ったのは凍り付いた更地のみになった。そこは死の大地。これが見せしめ。そのすべてを幼女に抱えられ上空から見せつけられた。
「歴史の本文を解読しようとしたら、お嬢ちゃんもああなる。ああ、仲間が
云々
(
うんぬん
)
といっていたな。ならばその仲間ごと氷漬けにしてインペルダウン行きにしてやろう。町に世話になるかもしれない。なら町ごと私が滅ぼそう。私が! このエヴァンジェリンが! 絶対! 必ずな! ……忘れるなよ?」
それと同時に、私の中の "何か" も粉々に砕け散った。
――――ああ、本当に幼女の皮を被った化け物だった
◆
「たまげたなあ。エヴァあさんがまさかここまでやるとは」
クザンは唖然としていた。ヒエヒエの実の能力者であるクザン
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