暁 〜小説投稿サイト〜
ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第6話 それは幼女の皮を被った化け物
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ができるの! 避難船はもうだめだ。
途中砲弾が至近距離にあたりもうダメかと思ったら、チャチャゼロちゃんが守ってくれた。
見かけによらずとても強いみたい。
他に当てなどない私は、サウロが作っていた
筏
(
いかだ
)
に向かったのだが、そこにいたのは見知らぬ男だった。
「う、うそ……」
「騙して悪いが仕事なんでね」
「海軍!?」
「オウ、クザンカ、俺ニ戦ワセロヨ」
「おやまあ、なんでこんなところに、いまは戦うのはよしてくださいよ」
私は急いで逃げようとしたけれども、気温が突然下がって寒くなる。筏は氷漬けになっていた。
先ほどの幼女から渡されたお人形、チャチャゼロちゃんは、さっきから砲弾や破片から私を守ってくれている。
彼女は戦いたいというが、私は逃げることを選んだ。
ゆっくりと男はこちらへと歩み寄ってくるが、すぐに捕まえる気はなさそうだった。
サウロならきっとなんとかしてくれる。そう無邪気に思っていた。じりじりと追い詰められ、サウロの方へと戻っていく。
「おいおい、エヴァあちゃん、本気じゃないの」
のんびりとした場違いな声をかけてくる。海の方からは激闘からか激しい音が聞こえてくる。
「いや、エヴァ嬢ちゃんか? まあ、どっちで呼んでも怒られるけどな。酷いよなア」
「助けてサウロ!」
走る。走る。やっと海岸に出て助けを求めてはたと気づく。いつの間にか巨大な氷のオブジェが立っていた。
それは、サウロの形をしていた。
「いやぁあああああああああああああああああああああああああ!!!」
私の悲鳴が響き渡った。
「やっぱりこうなるか。サウロじゃ勝てんよな。俺も勝てないけどさ」
「オウ、ゴ主人は派手ニヤッタミタイダナ」
「ほう? 逃げたお嬢ちゃんとクザン、それにチャチャゼロか。こちらは片付いたぞ」
「……ク、クザンも、いたのか。こりゃ逃げられんでな。……ロビン」
「サウロ!?」
まだ生きていた! 辛うじて凍っていない口を動かし、サウロは何事かを私に伝えようとしている。
「……よく聞け……ロビン……今はとても悲しくて、寂しくても……!! いつか必ず “仲間” に会えるでよ!! 海は広いんだで…………いつか必ず!!! お前達を守って導いてくれる “仲間” が現れる!!!」
サウロ!
「この世に生れて一人ぼっちなんて事は絶対にないんだで!!!」
サウロ!!
「いつか幸せに笑いあえる仲間に会える。デレシシシ……この海のどこかで必ず待っている。仲間に会いに行け!!! ロビン!!!」
サウロ!!!
泣き叫びたい衝動を堪えながらも凍りついていくサウロから離れる。
今は男と幼女から逃げなければならない。でも、
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