暁 〜小説投稿サイト〜
ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第6話 それは幼女の皮を被った化け物
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手もないだろうし。それは困る。
私が引き取れば、目の届く範囲ならば、再教育することもできるが、このまま外の世界へと放逐するのはまずかろう。
少しの油断が大海賊時代を招いたことを忘れてはいない。
万一、ロビンが歴史の本文を解き明かしたら、大海賊時代の比ではない混乱が待ち受けているだろう。
仕方ない。趣味は悪いが心を折るか。
「最後にとっておきを見せてやろう」
◆
可愛らしい幼女が空を飛んでいる。ブロンドの長髪で、私と同じくらいの年齢だ。
思わず惚けてしまった私に大声が響いてハッとした。
「いいからあぁ! 避難船に向かぇええええええええええ!!」
サウロらしくない緊迫した声だった。
びくりとした私は後ろ髪を引かれつつも避難船へと向かう。
巨人と幼女。どちらが勝つかは分かりきっている。
「きっとサウロが勝っちゃうよね」
自分に言い聞かせると私は避難船へとたどり着いた。
既に帆を張り出向の準備を終えているようだが、何とか間に合った。
この船に何とか紛れ込めば島を出る事が出来る。
避難船に乗る人間が私に気づいた。なんで、なんでなの。
"悪魔の子よ、お前のせいでオハラは攻撃されたのだ"
心ない中傷の言葉が私に投げかけられる。
それでも、私は生き残らなければならない・
母さんやクローバー博士たちのためにも、今も海で戦うサウロのためにも!
『避難船!! そのガキを拘束しろ!! そいつは子供でも凶悪な悪魔共だぁ!!!』
政府の船から聞こえる耳障りなスパンダインの声がした。
運悪く私が
歴史の本文
(
ポーネグリフ
)
を読めることを暴露した場に居合わせたのだ。
彼らは安全地帯から学者達が逃げないように監視していたのである。
スパンダインの指示によって避難船に乗っていた海兵達が半信半疑ながらも私に向けて銃を向ける。
最悪だ。生き残る希望に賭けたがその当てが外れてしまったではないか。
海兵達が弾丸を放ってくる。が、何かに防がれた。
「……CP9か…くだらん事を……!!」
幼女の声がした。頭上を見ると、幼女が空に浮いていた。
何故かこの幼女が守ってくれたようだ。しかし、幼女は確かサウロと戦っていたはず。ではサウロは?
「さ、サウロ……?」
「ロビン! わしは大丈夫だで、安心して逃げるんだでよ」
「う、うん。がんばって!」
「ほれ、これを受け取れ」
「え?」
「ケケケ、ヨロシクナ」
チャチャゼロと名乗る喋る人形を渡されて戸惑うが、身を守ってくれるとのことで、とにかく走った。
後ろを振り向くと、海には無事なサウロの姿があった。けれども、直後に避難船が沈められてしまう。
なんでこんな酷いこと
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