暁 〜小説投稿サイト〜
ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第6話 それは幼女の皮を被った化け物
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「……!」

 サウロが、守ろうとした少女と何か会話している。
 青臭いといえば青臭い。けれども、不思議と悪い気はしなかった。
 完全に氷漬けとなり沈黙したのを確認すると、少女ロビンの下へと降下した。

「チャチャゼロ、ご苦労」
「……チャチャゼロちゃんには砲撃と氷から守ってもらったわ。けれども、サウロをあんなにした貴女は許さない!」
「許さない? それは別にいいが。その前に、お嬢ちゃん、サウロが守ろうとしたのだから助けてやりたいところだが……歴史の本文(ポーネグリフ)が読めるのは本当か?」
「そ、そうよ!! たとえオハラが滅びても私は、真実を追い求める! 決してあきらめない!」

「それを私に言う度胸は認めてやろう。しかし、たとえ生き延びても、発見されればお嬢ちゃんは世界政府に指名手配され、悪魔の子として人々から忌み嫌われることになるだろう。それでも、生きたいか?」
「わ、私は、世界に反抗する "悪魔の子" なのかもしれない。けれどそれなら、オハラもサウロも氷漬けにした貴女は "悪魔の幼女" よッ!」
「誰が、ロリ悪魔ババアかッ!」
「ケケケ、言ワレッパナシダナ、ゴ主人」

 本当に氷漬けにしてやろうか。おや、この気配は……。

「女子供を氷漬けにして、インペルダウン行きですかい?」
「皮肉か? クザン。今頃現れて何のつもりだ」
「いやあ、らしくないんじゃないですかねえ。"誇りある悪" は女子供には手をださないんでしょう。どっかの馬鹿とは違って」
「そうだな。確かに、誇りある悪のエヴァンジェリンである私は女子供は、殺さないのがポリシーだ。だからチャチャゼロを貸した。が、歴史の本文(ポーネグリフ)が読めるとは……どうしたものか迷っている」
「ふ〜〜ん、エヴァあさんでも悩むんすね。……俺はただサウロが蒔いた種がどうなるか、見たいだけなんでして」
「誰が、しわくちゃロリババアか! 何度もいっているが、その呼び方はやめろ!」

 くそ、どいつもこいつも。仕方ない、私が拾ってマリンフォードで育てるか。
 あーまた、ロリロリババアとか散々に言われるんだろうなあ。

 ん? いやまて、私がすべてを決める必要もないか。

「ふむ、そうだな。貴様に任せるとしよう。私は何も見なかった。これでいいな?」
「じゃ、遠慮なく。俺あ勝手にやりますぜ?」
「……好きにしろ。私は知らん」

 ほう、ロビンをわざわざ誘導する真似をしたのはこの為か。私なら女子供を見逃す可能性が高いと踏んで、賭けたな。サウロとクザンは親友だったはず。助けたいと思う気持ちもわかる。
 あるいは、サカズキへの意趣返しか? 避難船を沈めるのはクザンなら嫌いそうだ。


 助けるのはいいが、クザンの性格なら匿わず逃がすだけだろう。伝
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