第十二章 魔法女子ほのか最終回 そして
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せた」と、すべてを見届けることなく姿を消し、
真ほのかは、地上ではるかと戦い、圧倒的パワーで撃退する。
三人の友を失って、涙を流すほのか。
だが、三人は生きていた。
喜び、抱き合う四人。
というのが、今回の内容である。
「おれの考えた設定を、さらに捻ってきたな。つうかスピンオフのキャラまで絡めてきて、ゴージャスだな畜生」
定夫は腕組みしながら、満足げに、ぶいいいいっと息を吐いた。
先日ついに、第二期制作決定が正式に発表されたのだが、まだ第一期の途中なのにこうである、きっと次々と新キャラ新魔法が増えていくのだろう。
ソーシャルゲームやトレーディングカードゲームを作りたい佐渡川書店の目論見通りになっているが、まあいいだろう。商業主義との相乗効果で素晴らしいアニメが出来ることもある。
それはそれとして、パワーインフレの度が凄すぎやしないか?
地球が粉々に砕けるぞ、そろそろ。
発表された第二期のフルタイトルが「魔法女子ほのか 神降臨編」と知って、大袈裟だなと思っていたが、今回の話を見て、神々とも余裕で渡り合える気がしてきた。
とはいえ、敵のレベルが行き着くとこまで行き着いちゃって、第三期は一体どうなるんだ。三期があるかどうか知らないが、あるとしてどうなるんだ。
神々を作った者とか、宇宙そのもの、時そのものと戦うしかないじゃないか。
ほのかの、さらなるパワーアップか。
それとも今度は仲間がパワーアップするのかな。そうなれば、エレメンタルエクスプロージョンだって宇宙ふっとばすような破壊力になるはずだからな。神とも悪魔とも戦える。
「地下の研究室みたいなとこに、真ほのかが入っていたの以外に、幾つかシェルターみたいなのあったけど、あれが、すなわちそういうことなのかな。悪くないけど、出来ればもっと視聴者を驚かすように、制作会社のマスちゃんにちょっとアドバイスしとこうかな、制作会社のマスちゃんに」
定夫は肥満した腹をむにょぽんと叩いて、わははと笑った。
権利は完全に売り渡しているため、そんな発言権など微塵もないが、妹の前で格好つけてみせたのである。
「はあ? えっらそうに。このブタっ」
まだソファに座っている妹の幸美が、嫌悪たっぷりの視線で兄を睨みつけた。
兄は余裕の表情で受け流し、ふふんと笑いながら、
「ならば、芸術でも記録でも、なにか一つでも後世に残し、この偉大な兄という存在を抜いてみせえええい!」
「やだよ面倒くさい。アホか。……でもまあ、確かに快挙だよなあ。兄貴たちのやったこと」
幸美は、コーラをストローでちょっと吸うと、ソファにぐーっと背中を沈めた。
「……オタの情念、岩をも砕く、か。兄貴のこと生き
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