第十二章 魔法女子ほのか最終回 そして
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! 別の体というのはちょっと複雑な気持ちですけどお。あとっ、あとっ、聞きましたかあ? EDっ、私の歌が、使われちゃいましたあああああ! 恥ずかしいけど嬉しいいいい! どんなこらえても顔がにやけちゃうよおお」
敦子殿からであった。
定夫、トゲリン、八王子への同報送信だ。
もっと狡猾に契約しとけばよかったー、などという邪心の微塵も伺えない、ただ純粋に喜んでいるような文面に定夫まで微笑ましい気分になって、すぐに「聞いた。おめでとう」と返信した。
「しかし、肝心のストーリー展開であるが、まさか、こうくるとはなあ……」
前話で、ほのかの肉体は滅んだ。
はるかのデスアックスで、胴体を両断されたのだ。
だが、新たな肉体を得て、復活する。
新たといっても、いわば「ほのかゼロ」だ。
古代、異世界の科学者によってこの地球へ転送されたもの。
あまりの強大なパワー故に、不安視され、封印されていた、ほのかの真の肉体だ。
簡単に復活出来たわけではない。
精神世界側から語り掛けてきた「魔法女子ゆうき」に、真の肉体のこと、乗り換えにより復活出来ることを、精神体のほのかや、他の三人は聞かされる。
しかしそのような処置を施せる科学設備は、もうどこにも存在しておらず、残された可能性は、ゆうきの超魔法「導魂」のみ。しかし術が成功する可能性は極めて低く、失敗すれば魂は消滅する。
それを聞かされた上で、ほのかは、ゆうきの魔法にすべてを委ねた。
あおいたち三人は、成功確率を少しでも上げるために、残る全魔力全体力を、ゆうきに差し出すことを志願する。
「やめといた方がいいよ。ほんの少ししか確率は上がらないし、失敗したらほぼ間違いなく超魔法に魂自体を持っていかれるから。割、合わないでしょう?」と、ゆうきは制止するが三人は聞かない。
呆れ顔と苦笑の混じった、ゆうきの顔。
こうして始まった、導魂の術。
あと少しで終わる、というところで、はるかが精神世界で起きている異変を察知。「ゆうき、やはり裏切ったか!」、舌打ちし、魔力探査の魔法で、ほのかの精神体から伸びている魂緒を辿り、地下遥か深くに埋もれている古代遺跡へ。
古代異世界人の研究施設、カビ臭い部屋の中にカプセルが四つ並んでいる。はるかはその中の一つに狙いを定め、喜悦の笑みを浮かべながらデスアックスを振り下ろした。
だがその瞬間、カプセルを突き破って腕が伸び、はるかは頬に拳の一撃を受け、吹き飛ばされ壁に叩き付けられていた。
カプセルは割れ砕け、真っ赤な魔道着を着た赤毛の少女が、上体を起こしていた。
これぞ、ほのかの真の肉体。
見事、導魂の術が成功した瞬間であった。
魔法女子ゆうきは、「ま、あとは任
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