第45話
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や汗をかいて表情を引き攣らせている中ティータは苦笑していた。
「ヴァイスの側妃の一人で、”六銃士”の”蒼銀の魔剣姫”の二つ名で呼ばれているアル・ノウゲートです。以後お見知りおきください。」
「――――戦術科”の連中とは今日のカリキュラムで先に顔を合わせたけど、他の連中とは初めて顔を合わせるから改めて名乗っておくよ。あたしはパティルナ・シンク!”六銃士”の”暴風の戦姫”なんて名前で呼ばれているクロスベル帝国軍の将軍の一人さ。あんた達は祖国では”二軍”やら”寄せ集め”やら、悪い意味で有名だそうだけど、あたしはそうは思わないよ。何てたって、クロスベルがまだ”自治州”だった頃、警備隊や警察も各国もそうだけど市民達からの評価も低かったけど、それらの評価を覆したからね。あんた達もそうなる事を期待しているよ!」
「―――”六銃士”の”鋼鉄の剣姫”と呼ばれているエルミナ・エクスです。クロスベル帝国軍の”総参謀”を務めているそこの女にだらしない皇帝の正妃の一人です。」
”六銃士”である蒼銀の髪のエルフの娘――――アル・ノウゲートと紫髪の娘――――パティルナ・シンクが自己紹介を終えた後に答えた金髪の娘―――エルミナ・エクスの自己紹介の仕方にその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「あのな……俺が”好色家”である事は否定しないがもっと、マシな言い方はないのか?」
「私は事実を言ったまでですが?――――失礼。パティルナ――――パティのように主計科の方々とは本日のカリキュラムで顔合わせをしましたが………後日に行う予定の戦術科、主計科合同のカリキュラムは私やパティも指導する予定となっていて、その際は交換留学で来ている外国の勢力の方達である貴方達もクロスベル帝国軍と区別せずに”普段通り”厳しく指導するつもりですので、今の内に覚悟を決めておいてください。」
呆れた表情で呟いたヴァイスにジト目で指摘したエルミナは気を取り直して第U分校の関係者達を見回し、エルミナの発言に第U分校の関係者達の多くは表情を青褪めさせる等それぞれ顔色を悪くしていた。
「フフ………――――私はルイーネ・サーキュリー。”六銃士”の”微笑みの剣妃”と呼ばれているもう一人のクロスベル皇帝――――ギュランドロス様の正妃よ。先月の特別演習のように万が一クロスベルでも”不測の事態”が起こった時は、先月の反省を生かした上での活躍をする事を期待しているわ♪」
「……で、”六銃士”という二つ名を思いついた肝心のもう一人のクロスベル皇帝もこの場で紹介したかったんだが………生憎あのバカ王は”事情”があってしばらくクロスベルを留守にしている状況でな。その”事情”に関してはできれば気にしないようにしてくれ。――――というか、むしろ気にするだけ時間の無駄だ。正直付き合いの長い俺
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