暁 〜小説投稿サイト〜
ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第4話 バスターコール
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れだけの一般市民が救えるだろうか。サカズキがいることも考えれば、このままだと全滅も覚悟した方がいいかもな。
 奴の ”徹底的な正義” とやらはマジで容赦がないからな。いつも激おこぷんぷん丸な強面だが、根はいいやつなんだよね。
 紆余曲折あって、今では茶飲み友達である。


 コングには、やつの面子も立てて犠牲もやむを得ないとはいったが、やはり女子供は助けたい。
 あれから冷静になって考えたが、なにせ俺は、私は、エヴァンジェリンなのだから。
 長い付き合いだ。少しくらいの独断専行は目こぼししてくれるだろう。
 

 ん? いやだが同時に、禍根は絶つべきだ。アニメの世界みたいに、みんな助けてみんなハッピーとはいかない。
 ならばやはり、殲滅もやむなしか? いかん、考えがまとまらない。うん、世界の敵だし、犠牲になってもらおう。

「知的探究心は認めてやらんでもないが、今の秩序を乱されるわけにはいかん。世界は薄氷の上に成り立っているのだ。守らなくてはならない。こんなクソッタレな世界であってもな」
「ソンナニ大事ナノカ、ゴ主人」
「ああ、私もすべてを知るわけではないが……これもまた必要悪というやつなのさ」
「『誇リアル悪』ジャネエノカヨ」
「……」

 ん? どう……なんだろうな。いや、私はエヴァンジェリン、闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)なんだ。
 うーん。やっぱり、必要悪だなんていかにも正義の魔法使い(マギステル・マギ)な行動は控えるべきか。
 どうも思考がどっちつかずで不安定だ。たまにこうなるんだよね。せめてエヴァンジェリンらしくしよう。


「バスターコールの発令準備を確認!」
「砲撃戦用意! 旗艦の砲撃を待って一斉砲撃開始!」
「了解しました!」

 甲板はにわかに慌ただしくなる。思考を中断して、戦闘モードへと切り替える。
 さて、おわるせかいを見るとしようか。介入するけどな!

『“バスターコール”を発動する!! 一斉砲撃開始────考古学の島“オハラ”その全てを標的とする!!!』

 シルバー電伝虫からの通達がきたことで、戦闘が開始された。

「ってぇええええええええ――――!!」

 号令が響くと無数の砲弾が空を飛んでいき、着弾する。

『オハラに住む悪魔たちを抹殺せよ!!! 絶対正義の名のもとに!!!』

 負けじとこちらも叫ぶ。

「主砲、斉射三連、ファイヤー!」

 グレートエヴァ様号からの砲撃が、誰もいない森に向かって放たれた。


◆◇◆

・CP9
サイファーポール(CP)とは世界政府の諜報機関である。
とくにCP9は「闇の正義」の名の下に、世界政府から非協力的な市民の「殺し」を許可されている。
殺しのライセンスをもつ007みたい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ