暁 〜小説投稿サイト〜
ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第4話 バスターコール
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
さっさと終わらせるとしよう」

 冗談めかして言うと、緊張がほぐれたのか、笑い声が聞こえた。
 ――そして、数日後、オハラ領海に到着したのだった。




『CP9のスパンダインが決定的な証拠を掴んだ。そして聞いて驚け、最初で最後の公表相手は五老星だったそうだぞ』
 
 五老星がオハラ側と交渉している間、洋上で待機していると、無情な連絡が届いた。
 クローバーというオハラの考古学者の長老は真実へとたどり着き、口に出そうとしたため、その場で銃撃された。
 たとえ最期の意地であろうと、歴史の真実を公表しようとするほど愚かとは、誰しも思わなかった。
 沈痛な面持ちのセンゴク大将の言葉が電伝虫から聞こえてくる。

『その結果がバスターコールの発動だ』
「考えられる限り最悪の結末だな」

 エヴァンジェリンが憤るのも無理はない。本来死罪となるのは考古学者だけだった。
 こうして艦隊を向かわせているが、これは見せ札でもある。砲艦外交は、昔から行われる常套手段だ。
 念のため一般市民を退避させているが、これもまた相手の心理を揺さぶるための方便なのだ。

「……中将殿」

 気を遣うようにこちらをみやる副官の目がつらい。うまく交渉すればバスターコールを避けられる余地はあったのだ。
 だが、もう無理だ。すべが手遅れだ。


 考古学者としての誇りは守られたのかもしれない。だが、残念なことに人命は守られなかった。
 そして、このままでは犠牲の中に女子供が含まれることは間違いない。情報拡散は絶対に防がなければならないからだ。

「オハラは犠牲になったのだ……。犠牲の犠牲、その犠牲にな」




「……心配かけたな」
「いえ、お気持ちはよくわかります」

 あーイライラする。オハラの連中、何考えてやがる。
 いかん、 指揮官が不安そうにしてはいけない。
 心配そうにこちらを伺う部下をみて、大丈夫だと苦笑してみせる。


 歴史の本文(ポーネグリフ)とは世界政府成立前の空白の100年に何があったのかを記した碑文だ。
 古代文字で書かれてあり解読するだけでも罪となる。それをあろうことか世界政府の親玉に公表する? 
 自殺願望でもあるのか? わざわざ五老星が交渉したのは、犠牲を最小限にするためだというのに……。
 学者だから政治に疎かったのだろうか。だがこの結末は……惨い。

 
 オハラで表向きは世界を滅ぼす研究をしているということになってはいるが。なんでも超強い古代兵器があるらしい。
 核兵器みたいなものだろうか。でも、古代兵器って何なんだろうな?
 私が修行していた無人島にも、自称古代兵器(笑)(プルタン?)なしょっぱい中二病の玩具があったけれど。


 果たしてど
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ