暁 〜小説投稿サイト〜
ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第4話 バスターコール
[1/4]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
ジリジリと太陽の光が照りつく。吸血鬼になったからなのか、太陽はあまり好きではない。
部下をみると、動揺こそしていないものの、やはり任務に思うところがあるようだ。
副官を筆頭に古参の部下はまだいいが、新兵どもは酷く緊張している。
まあ、これだけの戦力なのだから、命の危険はあるまい。心理面では大きな負担になるだろうが。
「交渉がうまくいくといいのだが……」
海軍本部
(
マリンフォード
)
を出港してからの数日を思い出す。
私は月明りの中、穏やかな風に当たる方が好きだった。
けれど、それがかなう事はまず無い。暖かな風どころか、この海域に入ってからは一度の風も吹いていないのだからな。
本来、風に煽られるはずの帆は今は畳まれている。海軍のカモメのマークを見る事はできない。
夜風にあたりながら、あのマークがはためくのを見るのが気に入っている私としては、楽しみが半減してしまい残念に思う。
今、私の船が居るのは
偉大なる航路
(
グランドライン
)
の両脇に沿って存在している無風海域――
凪の帯
(
カームベルト
)
。
この海域ではその名の通り風が吹く事が無いうえ、大型の海王類の巣となっているため通常の船での航行は不可能である。
海軍の船の底には海楼石という、海と同じエネルギーを発する石が敷き詰められている。
これのおかげで海と同化し海王類に発見されない。この画期的案技術の開発には、私も関わっている。
ただ確実に見つからないと言う訳でなく、この海域に入ってから何度か見つかってしまっている。
その度に私が氷漬けにしてやっているが。
何故、私の船がそんな所にいるかと言うと、
今回の任務
(
バスターコール
)
で偉大なる航路から出て、
西の海
(
ウエストブルー
)
に行かなければいけないからだ。
この世界の海は五つに分類される。
まずは私が居た
偉大なる航路
(
グランドライン
)
。
これが世界を横断するかの様に走っており、その両脇に沿って凪の帯が存在している。
そして偉大なる航路に対し直角にこの世界を一周する巨大な大陸、
赤い土の大陸
(
レッドライン
)
。
そして偉大なる航路と赤い土の大陸によって四つに分かれている海をそれぞれ、東の海|《イーストブルー》、
西の海
(
ウエストブルー
)
、
南の海
(
サウスブルー
)
、
北の海
(
ノースブルー
)
と呼ぶ。
偉大なる航路から他の海に出るには、この凪の帯を通るしか無い。
海軍驚異の技術力により帆をはらずに進むことができるものの、当然その速度は遅い。
集合予定に遅れることはないだろうが、さっさと行って、さっさと帰ってきたいというのが正直な心境だ。
「中将殿、あと数日でオハラに到着する予定です」
「そうか。給料分の働きをして、
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ