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異世界にやってきた俺は、チート能力を駆使して全力でスローライフを楽しむ!
未知の敵?
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それから俺たちは、身体強化をしてその気配のする方に向かった。
人通りの多い場所でこの魔法を使って移動するのは、人にぶつかる危険があるのであまりよろしくない。
だから俺は途中で地面を蹴って、屋根の上に飛び上がった。
それにつられるようにエイダとハデスが宙を飛んで、屋根の上に降りて走り出す。
ちなみにレオノーラはというと、俺の片腕くらいの大きさのドラゴンになっていて空を飛んでいる。
この姿の方が安心するらしい。
風を切りながら飛んでいて、
「それではお先に〜なのじゃ」
そう楽しそうに言いながら飛んでいく。
羽のついている生物はいいな、と俺が思いながら走っていく。
家と家の間は軽く跳躍をして飛び越えて、目的の場所に向かって一直線に進む。
屋根の上に乗ると、そちらの方向に向かって道に沿って移動する、という面倒がなくて済む。
ほぼ直線に進んでいけばいいのだから。
また、目的の場所がどこなのかも目視で確認できる。
「町のそばの森の中か。思いのほか町に近いが……この町に何かを仕掛ける気なのか? エイダに聞くが、これまでああいったものが現れていたと思うが……そのあと何が起こった? この前の霧を噴出するタイプの物は初めて見たんだろう?」
「ええ。他に見たのは、他人を操ったり、その怪物のいる特定範囲内に炎の攻撃をするものや……他には、石などの混ざり合ったあの、貴方と初めて会った時に私が襲われたような怪物くらいかしら」
「灼熱の攻撃をする怪物が前の世界で敵が使っていたが、よく無事だったな。確かあちらの世界の人も苦戦していて、俺たちに応援を呼ばれた記憶があるが」
「大変だったわ。でもその時にミシェルに出会ったの。簡単に一人で倒してしまって、異世界人ってこんなに強いのかと思ったわ」
そう告げたエイダの言葉に俺は、
「あれは基準にしない方がいいな。異世界では、あのミシェルは特別な人間だった。あいつを基準にすると話がおかしくなるぞ」
「そう? ソウタ、貴方もそういった類の人間だと思ったけれど」
「そんな事はない、うん。そ、そういえばハデスも“闇ギルド”の連中と遭遇していたと思うが、どうだった?」
そこで話の矛先を変えようとする意図もあったが、少しでも情報が欲しくて俺はハデスに話しかける。
それに、理由もある。
「……私が知っているのは大地をひび割れさせて、陥没を起こさせるものや、他にも周囲の温度を極端に冷却するもの等があったわ。その土地に効果的な“破壊”や“破滅”をもたらすように起こっている気がした」
「そうか、その土地の人間の……そして今の話の攻撃は前の世界でも見た物や聞いたものばかりか。だから未知の敵と遭遇する可能性は低いか」
「そうなのですか?」
「はい。た
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