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黄金バット第二十一話 大雪に負けるな
第二章
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 大雪の中に黄金バットがいました、黄金バットは雪の中に仁王立ちしマントをたなびかせ両手を腰に置いて高笑いしていました。
 その黄金バットがです、右手出したステッキを一振りさせるとです。
 鹿児島の人達が持っているシャベルやスコップの形が変わりました、何と雪かきに向いている幅が広いものになりました。
 そのシャベルやスコップを見てです、鹿児島の人達は笑顔になりました。
「これはいいぞ」
「このシャベルやスコップならもっと雪かきが出来る」
「しかも体力も戻った」
「筋肉痛もなおったぞ」
 雪かきに慣れていなくて普段使っていない筋肉を使ってしまっていてそうなっている人達が多かったのですが。
 そのことも治ってです、皆これまで以上に動けていました。
 ですがここでさらにでした、黄金バットは。
 ステッキをまた振りました、すると今度は。
 鹿児島県に除雪機が来ました、鹿児島の人達が突然出て来た除雪機に驚いていますと。除雪機は自然に動いてです。
 鹿児島の人達と共に除雪作業をしていきます、鹿児島の人達はその除雪機を見てあることがわかりました。
「そうか、あの除雪機は黄金バットが自分から出したでごわすな」
「そのとんでもない力で除雪機を何処からか出してきたでごわす」
「何処かで使っていない除雪機があって」
「それをわざわざ自分で動かしているでごわす」
 そのことがわかりました、鹿児島の雪は黄金バットが形を変えたシャベルやスコップを使ってさらに元気になった鹿児島の人達の頑張りとです。
 黄金バットが動かす除雪機のお陰でかなりなくなりました、そうして市民の生活にもう影響がない位になったところで。
 雪は止みお空が晴れてきました、鹿児島の人達はここで自分達を助けてくれた黄金バットを見ました。見ればシャベルやスコップは元の形に戻っていて除雪機も元あった場所に戻されて今はもう鹿児島にありません。
 その状況を見てです、鹿児島の人達、お爺さんお婆さんも思うのでした。
「わし等も頑張っているのを見てでごわすか」
「黄金バットは助けてくれたでごわすか」
「慣れない雪でも向かう」
「そのわし等に」
 その黄金バットの心を知りました。
「まずは自ら向かう」
「どんな災害にも」
「その心こそが大事でごわすな」
「そこからでごわすな」
 黄金バットは鹿児島の人達に何も言いません、そのうえで何処かへと飛び去っていきました。
 ですが皆わかりました、黄金バットが何を言いたくてどうして鹿児島の皆を助けてくれたのか。そこにある確かなものがわかったのでした。雪が止んだ鹿児島において。
 それで鹿児島の人達は雪が溶けた後で思うのでした。
「慣れない災害にも起これば向かうでごわす」
「まずは自分達の全力を尽くすことでごわす」
「さもなけれ
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