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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百十四話
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「そう、それでいい。これが『気』だ」

「このあったかいのが…」

箒は自分が一夏にして貰ったように、事を進める。

「じゃぁ、すこし『廻す』ぞ苦しくなったら言ってくれ、すぐにやめる」

今度は箒の右手からのみ、力が流れる。

「リム、流れを自分で速くすることを考えろ」

「はい」

リムの体内を箒の『気』が巡る。

注がれる『気』に無理矢理押されての流れだが、リムはその流れを自覚した。

「その感覚が気を廻らす感覚だ」

箒が手を離した。

「その感覚をイメージし続けろ。その内勝手自分のに気が練り上がる。
目を瞑ると集中できるぞ」

箒の言葉通り、リムは注がれた気に意識を集め、『気』を全身に回し始めた。

その姿は瞑想しているかのようだった。

「じゃぁ、次はエレンだな」

箒はエレンにも同じように気を注いだ。




「よし、お前の順だ」

エレンへの指導を終えた箒が、円香とも同じように手を繋ぐ。

「いくぞ」

円香の手に向かって、箒の気が流れ…

バチン? と音が鳴り、箒の手が弾かれ、その皮膚が裂けた。

鮮血が散り、円香の頬にも箒の血が飛び散った。

「ぐぁ!?」

手を放した箒は、その手を抱えてうずくまる。

「箒おねーちゃん!?」

「ぐ…」

箒の手は掌が焼け焦げ、指先から肘にかけて数本の裂傷が走っていた。

「大丈夫だ…この程度どうとでもなる…」

箒は真っ赤に染まった手の中に一振りの日本刀を量子展開した。

サイコEカーボン製ブレード宵闇。

そして、その刃を僅かに抜く。

「稲荷、『再生』」

『りょうかい』

【コアエイドスデータの遡及開始】

【変更点確認】

【コアエイドスデータフルコピー】

【自己修復術式発動-修復完了】

鯉口から眩い光が溢れ、次の瞬間には箒の腕は傷も血も消え、元に戻っていた。

『箒、一夏様がこっちに来てるよ』

『わかっている…』

『説教確実だね』

シュッと箒の部屋のドアが開いた。

「……箒」

入ってきたのは一夏だ。

顔はにこやかだが、その黄金の瞳は笑っていなかった。

「正座」

「はい」

箒がベッドから下り、床に正座した。

「円香、エレン、リム。後で色々教えて上げるからちぃっと部屋から出とけ。
外に束さんいるから遊んでもらえ」

「「「さーいぇっさー!」」」

三人は一夏に怯えて、部屋から逃げ出した。

「さて…お説教の時間だオラァァァ!」

「ぴぃ!?」

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