暁 〜小説投稿サイト〜
異世界にやってきた俺は、チート能力を駆使して全力でスローライフを楽しむ!
気づく
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こうして馬車内で俺は美少女達に散々な目に合わせられた。
結局、一つだけどうにか解くことができた。
ただ、残りの解かなければならない工程が後、五十七個ほど残っていて、それは今後の課題になった。
とりあえず馬車はいったん、俺たちが出発した町と王都がある間の一つの大きな町に止まる。
ここで二時間ほど休憩であるらしい。
なんでもここに馬車の御者の人が住んでいるらしく、子供がちょうど熱を出してしまい、薬などを購入したいそうだ。
客は俺達だけだったので、普段は一時間なのだが二時間に延ばして欲しいと言われていた。
急いでいるものの、そういった事情ならば仕方がないといった話になりこの町で待つことに。
その間俺はこの町を案内してもらうことになった。
町自体は前の町とそこまで違いがないように思える。
建物は全体的にレンガ造りのものが多いようだ。
また、広場ではフリーマーケットが開かれていて、こういった場所で、スローライフで作ったものを打って生活の足しにしてもいいかもしれないと思う。
そう言えば貸物件の類はどこの町が安いのだろうか?
値段はその町その町で高い物から安いものまであるからそのままでは比較できないものの目安にはなる。
だから俺は物件情報の収集に行きたかったのだが、それは許されなかった。
一つは“闇ギルド”の人物たちが俺達を追いかけてきていたこと。
今のところ何かを仕掛けてくる様子はない。
だが、室内に入って何か攻撃されても面倒だといった話になり俺たちは、適当な屋台で昼食を手に入れる。
チーズと野菜と謎肉の燻製が入ったサンドイッチを片手に瓶詰の炭酸飲料を手にしながら町を歩いていく。
そこで、ハデスがはっとしたように特定の方向を向く。
そしてそれと同時に俺も、“感じ取った”。
「“闇の魔力”が噴き出しそうな気配がする。しかも、何か細工をしているみたいだ」
「……プロセルピナちゃんが呼び出すだけあって、気づくのが早い。うん、“闇の魔力”を呼び出して何かをしようとしているみたい」
ハデスが俺の言葉にこくりと頷いてそう答える。
俺はそれを聞きながら、スローライフへの道が問うそうな気がしたが、すぐにその考えを頭から追いやって、
「この周辺に、それに対応できそうな人物はいなそうか」
「そうですね」
「馬車の発車時刻まではあと一時間半。それまでにその場所から言って戻ってくるのは……可能だな」
俺は条件を一通り考えて、深くため息をついた。
周辺に対応できそうな人間はおらず、そしてここに俺たちはいる。
さらにいうなれば見て見ぬふりをした後の被害がどのようなものになるのかも、俺には経験がある。
すでにトラウマになっているんじゃないか、
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