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=体育祭編= コンビセレクト
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!!!」
「熱っ苦しいなッ……このぉッ!!くそっ、爆豪の野郎に比べてまだコントロールが荒いかッ!!」

 俺と葉隠を入試で殺しかけたサイ野郎の頼野猛角が全部の妨害を真正面から突破し、ほぼ同率で砥爪が衝撃波を爆豪式推進法で移動している。あの衝撃波、本人の意志に関わらず後方に連続で叩きこまれているので後半チームと前半チームの差が開きまくっている。うわぁ、どこまで意識してんのか知らんがえげつないぞ。

 ちなみに俺と発目は轟たちを追いかける第二陣の斜め後ろ辺りに当たる第三陣。ぶっちゃけかなりいい方である。そして戦いは最終関門、怒りのアフガンに移り――奴がやった。緑色の流れ星となって華麗にトップスリーをゴボウ抜きした彼の名は。

『緑谷出久、第一位で障害物競争突破だぁぁぁぁーーーーーーッ!!!』
「ミドリヤイズク。水落石さんの言ってた人ですねー」
「そう、奴は俺が目をつけたファンタジスタだからな。っとと、ほいさっ!」

 足元の地雷を上手い具合に蹴り上げて横の競争相手をさりげなく吹っ飛ばす。後ろにいた瀬呂が「えげつねー」と呟いていたが聞こえない聞こえない。
 最後のアフガンは流石に背中からの指示では突破できなそうだったので、俺は現在発目を抱えてアフガンを最短ルートで突破中だ。装備が重いがドッ可愛いベイビーを育児放棄するわけにもいかんしね。

 こうして大体そんな感じで第一関門を突破し、俺と発目は20位代というまぁまぁの好タイムで突破した。

 あと、先に言っておく。騎馬戦はこれといって見どころもないからカットだ。青山の代わりに心操に自分を売り込んで乗り切った。ちなみに頼野は滅茶苦茶暴れまわったが、心操の個性にハマって一発で負けた。あいつ、普通にB組トップクラスのパワーだな。拳藤よりパワフルかも。
 細かい話すれば、尾白は別チームで代わりに付母神ちゃんが心操の支配下に入ってた。青山も別チーム。デクくんチームと轟チームは構成そのまんまだったが、爆豪チームは芦戸が削岩に変わってたな。

 研爪は……なんか、騎馬戦終了直後に急用で体育祭そのものから途中退場となっていた。
 あと、発目は俺が色々と開発に口を出したことで時間を使わせたか用意した装備を使いきったらしく、B組の二連撃と一緒に棄権した。これで最後のガチンコバトルは俺が青山と、芦戸が削岩と、そして尾白が付母神ちゃんと入れ替わった以外は原作通りな面子になった。




 ――さて、ここで一つポイントがある。

 砥爪は途中退場となっていた。
 「どうなるのかなと思っていたら、途中退場扱いになっていた」。
 つまるところ、俺は棄権に至るまでの経緯の一部分を見ている。

 これは、許可のあるまで周囲には決して口外することの出来ない情報である。



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