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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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アヤメ:「そうそう♪サトシ君の言葉を
聞かせてちょうだい♪それとも、あの子の
連絡先を教えよっか?♪」


サトシ:「いや、大丈夫です。
渡す物があったついでに話をしようと
思っただけなので」


ボタン:「なら連絡先教えるわよ?」


サトシ:「、、いや、連絡先をもらっても、
すぐに連絡出来ないと思いますから、、、。
とりあえず今日は渡す物があったので、
それを受け取って頂けないでしょうか?」


アヤメ:「そう、、。いいわよ♪
なら気が向いたらいつでも
言ってちょうだい♪すぐ教えるから♪」


サクラ:「それで、あの子に渡す物って?」


サトシ:「これです」


アヤメ:「これは指輪!、、ではなさそうね」


ボタン:「、、自転車の引換券?」


サトシは三姉妹に、自転車の引換券を渡した。


サクラ:「なぜ自転車?」


サトシ:「昔、俺がカスミの自転車を
壊しちゃいまして、、。
遅くなって悪かったと、カスミには
そう伝えて下さい」


自転車の引換券に目を通す三姉妹。
そして、サトシは立ち上がった。


サトシ:「、、あと一言、”頑張れ”って
伝えておいて下さい。お前なら出来ると」


サクラ:「、、サトシ君」


サトシ:「お話しを聞かせていただき
ありがとうございました。では、俺はこれで」


そう言い残すと、サトシは三姉妹に一礼し、
背を向けドアに手をかけた。


すると、、


サクラ:「待ってサトシ君」


サトシが去る間際に長女のサクラが
呼びとめ、サトシは振り向いた。
すると、サクラは神棚からある物を取り出し、
サトシに見せた。


サクラ:「引換券の代わりに、
私もあなたにこれを預けるわ」


アヤメ:「お姉さん、、」


ボタン:「、、なるほど♪」



サトシ:「これは、、」


サクラがサトシに差し出したもの、
それは、一つのモンスターボールだった。



サクラ:「これはあの子にとって、そして
私達にもとって大事な宝物、、。
15年前、あの子のポケモンはタマゴを産み、
私達はここで育てた、、。この中には、
あの子と私達の意志が入ってる。
その意志を私達はいま、貴方に託します♪」


サトシ:「、、、どうして、、」



サクラ:「サトシ君は今、
何か大きい事を成し遂げようとしている、、。
貴方の心の中に広がる海。そして
暖かくも力強い(なみ)が、私にそう
語りかけてる♪」


サトシ:「サクラさん、、」


アヤメ:「そうね♪、、あの子がもし
ここに居たのなら、その子を連れて

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