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ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第2話 ONEPIECEの正体
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も評価を下げるためなんだろうが、私に喧嘩売っているのだろうか?
おつると二人でガープをボコボコにしてやった。
まあ、それでもじじい言葉をやめないあたり、決意は固いのだろうな。
昔からそういうやつだった。どこまでも純粋で、真っすぐで、太陽のような眩しいやつ。
だからこそ、綺麗ごとではすまない世界に、人の悪意に、それでもなお信じる正義に、彼なりの折り合いが必要だったのだろう。
全く、変わらないな。……いや、変わってしまったのは私の方だろうか。
いつの間にか話題が変わったようで、センゴクが愚痴り出す。
「本当なら私ではなくエヴァンジェリンさんが大将になるべきだったのに」
「まだそれを言うか。センゴクのボウヤ」
ボウヤはやめてください、と顔をしかめるセンゴクをみやりながら、おつるも同じような顔をしているのをみた。
私が大将の器なんて過分な評価だ。それに――――
「私は『誇りある悪』だ。そもそも中将という階級も荷が重いのさ」
「……」
二人は黙り込んでしまった。
そう、私は原作通り『誇りある悪』をあろうことか『絶対正義』をかかげる海軍で掲げている。
当然反発もあるが、それ以上に功績を上げて黙らせている。
いろいろと面倒をみてきたので、海軍内部ではあまり風当たりは強くないが、世界政府上層部からの受けは悪い。
その辺のつなひきの結果が、中将という地位だった。
「さて、そんな心気くさい顔をするなボウヤたち。私は現状に満足している。よい弟子たちに恵まれたしな」
「私たちを褒めるなんて、明日は槍が降るんじゃないかい?」
「そうだな、おつるさん」
ははは、とむなしく笑い合う。
「どうせガープは戻ってくる。部下が処理できるギリギリの量を見極めるのがうまいからな。
部下のケアも怠っておらんし、心配はいらんだろう」
「ま、そうでしょうな。しかし、体裁というものがあるのです。一応、もう少し探してから私は戻るとします」
「ああ、がんばれ『未来の元帥殿』」
揶揄するように言うと、意外にも "もちろんです" と凛々しい顔をしてセンゴクは出て行った。
まったく、いい弟子をもったものだ。
◆
『なぜ”誇りある悪”なのかだって? エヴァンジェリンだからさ』
よくわららない返事だった。いまでもその意味はわかっていない。
海軍に入ってから彼女は、盛んに『誇りある悪』という言葉を好んで使うようになった。
しかも入隊したての新入りが、大口を叩いて『悪』を宣言するのだ。
それも『正義』の海軍の中で。
恩師だから『悪』を掲げてほしくなかったし、その理由も知りたかった。
『女子供は殺さない。それが”誇りある悪”だ』
簡潔な
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