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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第47話 現在の状況
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レンハイム殿は凄い方と知り合いだったのですね、驚きました……」


 ミュラーという名前を聞いたラウラは驚いていた。まあ帝国出身ならミュラーという名には反応するよね。


「ミュラー?それって誰なの?」
「ミュラー・ヴァンダール。エレボニア帝国の軍人で帝国に名高い剣術、ヴァンダール流の達人だよ。帝国で剣術や武道を嗜む人ならこの名前を知らない者はいないと言われているくらいなんだ」
「へ〜、凄い人ね。でもオリビエの知り合いなんでしょう?」
「性格はオリビエさんとは真逆ですよ」
「……本当にすごい人なのね」


 あの、エステルさん?もしかして帝国人は皆おかしい人ばかりだと思っていませんか?オリビエさんが特殊なだけで真面目な人も多いんですよ?ラウラなんか苦笑してるじゃないですか……


「まあとにかく、僕を君たちのチームに入れてくれないかい?」
「俺は良いと思うぞ、この兄さんは銃使いだからチームに入ればバランスが良くなる」
「うえっ!?ジンさんってオリビエと初めて出会ったのよね?なんで使う武器を知ってるの?」
「……これは驚いたな」


 ジンさんとオリビエさんは初対面のはずだ、そのジンさんがオリビエさんの使う武器を言い当てたという事は服の下にあった膨らみや動き方、または視線の動きなどで判断したんだろう。


「やはり脇の下のふくらみや歩き方で分かってしまうのかな?」
「ああ、それと視線の動かし方だな、武術家や剣士などは動く対象のとらえ方が線だがあんたは相手の動きをポイントごとにとらえている。銃を使う人間特有の動きさ」
「何と、一目見ただけでそこまで分かるとは……流石は達人です」


 俺やフィーも相手の服装や動きなどを見て相手の戦闘スタイルを予想することは何度もしてきた、ラウラもある程度は予想できるはずだ。だがジンさんのようにピタリと言い当てる事は出来ないから彼女は驚いているんだろう、俺やフィーもあそこまで正確には分からないからな。


「ひょえええ、プロだわ……」
「なるほど、確かに理屈ではそうなりますね」
「フム、今後は気を付けるとしよう。それで、僕は達人の目から見ても合格したと捉えてもいいのかな?」
「ああ、あんたなら問題なさそうだ。よろしく頼むぜ」


 ジンさんがそういうなら大丈夫だろう、実際にオリビエさんは銃の腕に加えてアーツの使い方も非常に上手い、エステルさんやジンさんが前衛タイプだからバランスもいい。


「ええ〜……あたしは正直納得いかないんだけど」
「まあまあ、エステルだって確実に優勝しないといけないことは分かっているだろう?オリビエさんは性格はアレだけど実力は確かじゃないか」
「……ヨシュア君もイジワルだね、でもそんな君もまた魅力的だ」


 その
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