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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第47話 現在の状況
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で武術の道を志している。あんたはエステルたちとは知り合いなのか?」
「エステル君とヨシュア君、それにリート君とは前にある事件で知り合ってね、特にリート君とは一晩を共に過ごしたほどの只ならぬ関係なのさ」
「誤解を招くような言い方は止めてください、一緒の牢屋に入れられていただけです」


 俺はジト目でオリビエさんを睨んで訂正した。


「牢屋に入れられた……?そなた、また何かに巻き込まれたのか?」
「もはや才能だね」


 ラウラに苦笑されフィーに呆れられてしまった。そりゃ昔から何かしらの事件に巻き込まれたりはするが好きにそうしている訳じゃない。


「おや、君はリート君と一緒に予選に出ていた子だね。見事な大剣裁きだったよ」
「ありがとうございます、レンハイム殿。私はラウラ・S・アルゼイドと言います」
「アルゼイド……そうか、君は光の剣匠の娘さんだね」
「父を知っているのですか?」
「一度お会いしたことが合ってね。なるほど、彼に師事を受けたのならその若さでそれだけの強さを持っているのも頷けるよ」
「恐縮です」


 へえ、オリビエさんはヴィクターさんに会った事があったのか。知らなかったな。


「……しかし、リート君も隅に置けないね」
「何がですか?」
「こんなに綺麗なガールフレンドがいるなら教えてほしかったよ」
「ガ、ガールフレンド!?」


 オリビエさんの言葉にラウラが顔を赤くしてしまった。


「おや、違ったのかい?」
「リ、リートとはそういう関係ではなく……いや好きか嫌いかと言われれば好感の持てる男性なのは確かだがどちらかと言えば尊敬の意味が強くそういった事は……」


 アタフタと慌てながら顔を真っ赤にしていたラウラは遂にパニックになってしまった。


「オリビエさん、ラウラはそう言う話は得意じゃないんです、ラウラをからかうのは止めてください」
「あはは、ごめんね。可愛い反応をするものだからついからかってしまったよ」
「全く、あなたは変わりようがないようですね。そんな事よりもさっきの話を聞いていたという事はオリビエさんはエステルさん達のチームに入りたいって事ですか?」


 俺は強引に話の流れを変えてオリビエさんに質問した。


「勿論そのつもりさ、優勝者はあのグランセル城に招待されるんだろう?是非とも行ってみたかったのさ」
「貴方らしいですね……というかオリビエさん、ミュラーさんはどうしたんですか?確か逃がさないと言って連れていかれましたよね?」
「……てへ♪」


 ああ、逃げ出したんだな。可哀想に、ミュラーさんも苦労しているなぁ……


「ミュラーさん?其の者はもしやミュラー・ヴァンダールでないか?」
「ああ、その人だ」

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