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SAO:tr8―ビーストテイマー―
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ったとしか言い様がない。キリカが後悔する必要なんか本当はどこにもないのよ」
「…………そうかもね」

 それでもドウセツ……。

「救えなかったのは自分の非があるからとか思っているんでしょうね」
「アハハ……バレた?」
「無駄にお人好しの貴女が考えてそうなことぐらいわかるわよ」

 無駄にお人好しって、無駄つける必要どこにあった?
 でも、そうかもしれないない。ドウセツの様に割り切れたらいいんだけど、私は救えられなったことに自分の失敗、後悔、欠点として受け止めてしまう。それが他者から見たら無駄なんだろうな。
 それがわかっているのに私は必要以上に自分を傷つけようとする。それが駄目だってことも理解している。
 そうだよね。卑屈になっちゃ駄目だよね。 

「ごめん、ドウセツ。ちょっとネガティブになり過ぎていた」
「別に私に謝る必要はないと思うけど。自分で勝手に悔やんでいただけでしょ」
「うぐぅ……む、胸が痛いです……」

 ネガティブになることは少なからず悪い方なんだと思っているんだけど…………やっぱりわかっていても、何度も何度も思ってしまう自分が好きじゃないな。
 いかんね、またネガティブになるところだった。

「それでも後悔するのだったら、ずっと後悔していればいいわ。これからもずっと当たり前の様に生きていくことなんだから」

 ふと、ドウセツが発した言葉に私は胸がスッとしたような、なにか心を打たれるような衝動が走った。
 きっとドウセツは私を励まそうとして言ったわけじゃないのかもしれない。それが当たり前の様に、それは日常に一部でしかない他愛ない会話に出てくる言葉の様に言ってくれたのが…………とても嬉しかった。
 やばい……なんか涙出そうになる。こんなところで泣いたら変だと思われるね。やばいやばい、誤魔化さないと。

「……ときめいた」
「は?」
「ドウセツのその言葉にときめいちゃった……これって恋、かな?」
「気持ち悪い」
「そんなゴミを見る様な目で言わなくても!?」
「それで恋だと思うのなら、将来貴女は虫と結婚するわね」
「せめて人にしてよ!」

 涙を引っ込めることは出来たけど、その変わり必要もない罵倒を受けることになってしまった。



 なんの障害もなく、私達は七十四層の街へと戻ってきた。

「じゃあ、ここで解散だね。明日はどうしようか?」
「貴女達はいろいろと聞かれるから大人しく家の中で過ごしたら?」
「や、やっぱりそうなっちゃう?」
「私の時もそうだったわ」

 経験者は語るっていう奴ね。今はなんとも思わないけど、ドウセツも『抜刀術』という『ユニークスキル』を持っているんだから、初めて披露した時は、剣士やら情報屋やら押しかけてきたんだろうな。
 兄も私
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