暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンラインーツインズ・リブートー
SAO:tr8―ビーストテイマー―
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力説したいわよ。
 ……でも、結果的には成功しちゃっているんだよね。きっとこの悩みは誰も共感してもらえないな。

「そんじゃ三つめ答えたし、私は先に帰るからね。兄のユニークスキルは起きたら本人に訊いてみたらいいと思うよ」
「おい、どこ行くんだよ」
「来た道を帰る。アクティベートは主役の兄に任せるよ」

 私はそのまま振り返らずに入口の扉を出てそのまま部屋から離れさせてもらった。

「お待たせ、ドウセツ」
「別に待っていないわよ」
「そう言いつつもボス部屋の入口で待機しているよね。もう、ツンデレ屋さんだから」

 このこの〜っとノリで肘をつつくとドウセツは無表情で私を一瞥した後、転移結晶を取り出した。

「転移」
「ちょっちょっと! 一人でワープして帰ろうとしないで!」
 



「別に二人きりで帰り道を歩いたっていいじゃないか……」
「貴女がうざいからよ。待っていただけでもありがたいと思いなさい」
「ケチ」

 結局、私とドウセツは転移結晶を使い、とりあえずは七十四層カームデットに戻ることになった。私のプランとしては帰り道、ドウセツとラブラブデートの帰り道的なのを希望していたのだが……私が調子に乗ったせいで、それが無くなってしまいました。だって……先に帰らずに私のことを待っていたって、私のために待っているためじゃないか。何一つ言い間違えていないのに、理不尽だ。
 ……でも、それがなくても結果は同じだったかもしれないわね。
 なにせ私もドウセツも疲れが溜まっていたからだ。のんびりと帰り道を歩く気力はそんなに残っていないのだ。

「ドウセツ、この後はどうする?」
「疲れたから家に帰る」
「私もそうするよ。今日は疲れた。帰って寝る」

 でも転移結晶使うのはちょっともったいないので、まだ使わない。

「……にしてもドウセツが疲れただなんて珍しいね」
「機械じゃないし、疲れたくらい言うわよ。そもそも本来は戦うはずもないフロアボスと戦ったのよ」
「アハハ……確かに」

 今日みたいなことは稀だったんだろうなぁ……。偵察を行い、ちゃんとレイドを編成して挑んでいたらもっと楽だったのにな〜。それこそ、兄の『二刀流』も披露することもなければ、私の『絶対回避』もクラインに察しつかれることもなかったかもしれないわね。
 ……でも、それは軍を見殺しにすることになったんだろう。
 そして軍を助けるために向かったものの、コーバッツを含めた軍の一部の人達が命を失くしてしまった。
 結果的にボスは倒せた。
 だが同時に救いたいと思った人を救えることができなかった。

「……後悔するのは勝手だけど、いちいち後悔し過ぎるわよ」
「……そうかもね」
「コーバッツが死んだのは自業自得よ。他は……運が悪か
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