オーバーロード 狼牙 2
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「いいえ、初めて聞きます」
「聞いてのとおりだ、セバス。大分遠くまで飛ばされたらしいぞ」
「そのようでございますね。些か厄介なことになりました」
「すまんが村長、こちらからの要求は2つだ。1つはこのあたりの常識を教えてもらいたい。もう1つは空いている家を少しの間貸して欲しい」
「それは構いませんが、住まわれるのでしょうか?」
「ああ、違う。捕虜から情報を絞れるだけ絞る。死体も残さずにな。あまり見ていて気持ちのいいものでもないからな」
貴重な情報源だからたっぷり絞ってやらないとな。
「そういうことでしたら外れがありますのでそちらへ」
「ありがとう。セバス、運べ」
「畏まりました」
隊長と思われる小太りの男とその副官の男をセバスが引きずり、村の外れにある小屋へと運び入れる。オレもそれに続き、扉を閉める。
さて、逆探知などをされては困るからな。頭を叩き潰してから真なる蘇生で復活させる。
「セバス、こいつは隊長だったのだよな?」
「はい、間違いなく。命令を出していた所を確認しております」
「真なる蘇生で灰になったのだが、ユグドラシルとは異なるからだろうか?」
「いえ、おそらくは本当にLv.1だったのかと。コネだけで上に付いていたのかと」
「迂闊に蘇生もできないとは。まあいい、上がお飾りならこの副官がほとんどの情報を知っているはずだ。モモンガさんに連絡を取ってナザリックに運ぶぞ」
モモンガさんに伝言でシャルティアを迎えに寄越してもらう。すぐにやってきたシャルティアに副官を預けて、セバスを残して小屋から出る。村人の護衛に残しておいたユリと村長のお宅へと招かれ、この世界の一般常識を得ることになる。
この世界の人間の強さやモンスターの強さが微妙ではあるが、ある程度の一般常識は知ることが出来た。これとシャドウデーモン達の情報などで補間すれば最低限の変装、縛りプレイで冒険者として遊べる程度の情報は得られた。
そのまま細かい部分を聴き込んでいると慌ただしく走ってくる気配を捉える。何か問題が起こったようだな。
「村長大変だ!!騎馬が10位迫ってきてる!!」
またか。JRPGのチュートリアルかよ。もう少し自由度を高くしてくれ。
「はぁ、乗りかかった船だ。それも何とかしてやるよ。村長、村人を一箇所に集めろ。防御魔法をかけるから。ユリ、セバスを呼んできてくれ」
ユリと駆け込んできた村人がまた出ていくのを見送る。
「村長、すまないが相手の確認を手伝ってもらう。ヤバければユリに守らせる」
村人が集会所に逃げ込んだ後に防御魔法を持続性を重視してかけておく。下級で十分だと思うが、一応中級の
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