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オーバーロード 狼牙 2
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「そう言えば昨日と言うか、深夜の捜索の報奨ってどうなってるッス?」

「ああ、ルプーはまだ貰ってなかったわね。今は司書の1人が整理を始めているわ。来歴を見れるマジックアイテムもその司書が管理しているから言えば貸し出してもらえるわ。それと受け取るのは一つだけよ」

「分かってるッスよ。それじゃあ、ちょっと行ってくるッス」

私室から大量のアイテムが無造作に放り込んであった部屋へと入る。司書のエルダーリッチからモノクルを借りてある程度分類、武器か防具かアクセサリーかその他に分けられている中から武器の下に向かう。

ヴァイト様が新たに装備していた防具や武器の中で明らかにランクが劣っていたものが一つだけあった。つまり、お守りのような物だろうと思う。そしてここに放り込まれているアイテムと同じぐらいのランクである以上、同じ物が、運が良ければヴァイト様が置いた物があると思い探してみれば、それは簡単に見つかった。

腰に巻くホルスターは流石に見当たらないが、ヴァイト様が付けていたのは中位程度の魔物の革で作られた物だった筈。使用を許される物か確認してから一般メイドに作ってもらえばいいだろう。

無用の長物ではなく一応の実用品でもある。後付でスナイパーがLv.1だが設定されているので銃も一応装備することが出来る。一度も使ったことがないので練習する必要がありそうだ。姉妹の中で使えそうなのはシズだろうから練習に付き合ってもらおう。そう思いながらモノクルを返して部屋をあとにする。







遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモートビューイング)をモモンガさんと二人で使いながら報告にあった街や村を見て回る。無論、防御魔法や妨害魔法、感覚強化なども用いて建物の中も確認できるようにしてある。傍には護衛と世話係としてセバスとユリが控えている。

「二昔前の携帯端末の地図と同じ使い方か。おっ、街発見。ナザリックから一番近いのが都市と呼べるのがここか。意外と近いな。文明は、中世末期と言ったところか。ふむふむ、武器は、鉄製がほとんど、たまに金や銀。銃は無し、城壁に大砲無し、バリスタはあり。ほぅ、ポーションが青色なのか。貨幣は黄銅版、銅貨、銀貨、金貨が主流ね。ポーション高いな。あの反応は麻薬の売人か」

「ヴァイトさん、早すぎです」

「慣れですよ。おっ、モンスターと戦って、えっ、嘘だろ」

遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモートビューイング)に映し出されている先では一匹のオーガに従えられた8匹のゴブリンに襲われた3人の人間が敗走している所だった。胸元には鉄のプレートが掲げられており、冒険者らしき者達が色々な金属のプレートを身に着けているのを確認している。それらの中で鉄だと下から2番目、見習い程度の腕前だと思われる3人に唖然とする。よく見ればも
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