オーバーロード 狼牙 2
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て誤魔化しながら降ろす。その降ろした腕も足音の正体が分かった時点で再び上がる。今度は安全装置まで解除する。足音の正体は、居るはずのない人物、タブラさんの姿をした何かだったからだ。
タブラさんはギャップ萌えだが、オレのこの格好に関しては世界観が違いすぎてギャップではないと言い争いになるからだ。それが平然とやってきた時点で偽物だ。
「止めよ、パンドラズ・アクター」
モモンガさんがそういうと、タブラさんの姿が崩れる。なるほど、ドッペルゲンガーだったのか。安心して安全装置を元に戻そうとして、すかさず発砲してしまう。衝撃で後ろに倒れて起き上がらないドッペルゲンガーを放っておいて安全装置をかけてホルスターに収める。
「ちょっ、ヴァイトさん!?いきなりどうしたんですか」
「すみません、モモンガさん。見慣れた大っ嫌いなネオナチの制服につい体が勝手に」
「えっ、見慣れた?どういうことですか?」
「ネオナチが占拠したアーコロジーにある支社の社員を助けるためにネオナチとは何回もやりあったんですよ。練度が低いくせに狂信者ばかりで手を焼かされて、数も多いけど服装は絶対にその制服で階級が高いやつはコートを羽織ったり、勲章が多かったり、特殊部隊がガスマスクを付けてるぐらいだ。判別がしやすくて楽ではあった」
社長に拾われた最初の仕事が最大の山場だったな。正規軍より働いた自身があるぞ。ネオナチに負けた正規軍から武器弾薬をかっぱらって徹底的に叩いたからな。
「効いていないのだろう、パンドラズ・アクター。この程度の武器がNPCに効くわけ無いだろう」
「いえいえ、的確に急所に、心臓付近に3発、両肺に2発ずつ、眉間に1発叩き込まれれば多少なりとも痛いとは感じます。流石は至高の御方であります」
オーバーアクションで立ち上がるパンドラズ・アクターを見て余計にネオナチに見える。
「パンドラズ・アクター、オレの前で、その格好で、オーバーアクションは止めろ。つい癖で引き金を引きそうになる」
「畏まりました、ヴァイト様。所で本日はどういったご用件でしょうか」
「それに関しては私から答えよう、パンドラズ・アクターよ。ナザリックは現在緊急事態に陥っている。詳しくは後ほどアルベドに尋ねよ。お前に対処してもらいたいのはユグドラシル金貨の調達とナザリックを運営する上で財政面での補佐だ。世界の理が大きく変化し、現在確認できているユグドラシル金貨の調達方法がエクスチェンジボックスのみだ。他の方法を探すのと同時に効率の良い変換物の調査も行え」
「なるほど。長期的、短期的に見て有用な物を調査しましょう」
「ああ、それからだがパンドラズ・アクター。デミウルゴスの下にも向かってくれ。空いている時間に少し頼みたいことがある。デミウルゴスが今
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