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オーバーロード 狼牙 2
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「本当ですか?」

「その、オレが作ったNPCなんですけど、その、なんといいますか」

「ペロロンチーノみたいに趣味満載だと?特に見た覚えはないんだけど」

「宝物殿の領域守護者として配置してるんです。設定上デミウルゴスやアルベドに匹敵する知能と物凄く特殊な能力を与えてあるんです。ただ、ええ、まあ、そのね」

「僕の考えたかっこいいNPCを作ってしまったけど、よくよく考えると恥ずかしいと?」

「作った当時は格好いいと思ってたんですけど、今だと動くんですよ!!」

「あ〜、なるほど、分からなくもない。さて、スペリオンは宝物殿に仕舞ってあるんだったかなぁ」

「ちょっ、待ってくださいよ!?」

「冗談だ。とは言え、オレのPvP用の武器と弾丸は実際の所宝物殿に仕舞い込んでいるからな。いつかモモンガさんの居ない時に会うかもしれない。後に残しておくと、落ち着いて会うことになるからキツイことになると思うよ」

「う〜〜ん、でもな〜〜、アレと会うのかぁ〜」

「そこまで会いたくないのか?」

「絶対に笑ったりしないで下さいよ」

「約束するよ」

「それじゃあ、行きましょうか。ああ、毒ガスが充満してますから毒対策をお願いしますね」

「ガスマスクがあるから大丈夫だ」

「完全にリアルの兵隊ですね。それじゃあ行きましょうか」

モモンガさんと共に宝物殿に転移する。扉の前に立ち、押して見ても鍵がかかっているのか開かない。パスワードを唱えるんだったっけ。

「ええっと、パスワードは、なんだったか」

「かくて汝、全世界の栄光を我がものとし、暗きものは全て汝より離れ去るだろう」

オレがパスワードを唱えると扉が勝手に開いていく。

「よく覚えていましたね」

「何かの小説のパクリだったはずだから覚えてるよ」

本当はリアルの職業柄覚えていただけのことだ。開いた扉の先へと進み、見覚えのない通路を見つける。

「モモンガさん、あそこは?」

オレが尋ねると言いづらそうに、それでもはっきりと答えてくれた。

「あそこは、霊廟です」

「霊廟?」

「引退していったメンバーのアヴァターラに装備を着せて安置してあるんです。いつ、帰って来ても良いように」

「そうだったのか」

モモンガさんも心の何処かでは帰ってこないと思っていたのだろう。だから霊廟と名付けている。それを見ないふりをして。もう霊廟にアヴァターラが増えることはないとモモンガさんに伝えるには時間がかかるだろうな。

「それにしても、ここに配置していたはずなのに何処にいったのか」

モモンガさんが首をひねっていると霊廟の方から足音が聞こえてきた。ついリアルの癖でグロックを抜いて構えてしまい、頭を掻い
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