オーバーロード 狼牙 2
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た」
「構わない。それで、どういったアイテムでどういう疑問なのだ?」
「はい、魔封じの水晶なのですが、中に込められている魔法が、そのなんと申しますか、おそらくですが第7位階魔法なのです」
「魔封じの水晶に第7位階魔法?」
スクロールは製作技術が必要な上に第8位階魔法以上を込めるために必要な質のスクロールの素材が割に合わないので、第8位階魔法以上を込めるのが魔封じの水晶が一般的だった。それなのに第7位階魔法。ガチャか?
「モモンガさん、ガチャでしょうか?」
「おそらくな。デミウルゴス、おそらくだがそれはユグドラシル産で間違いない。ユグドラシルではガチャと呼ばれるくじ引きのようなものでハズレに値するアイテムだったはずだ。まあ、純粋な戦士職には有用だったはずだがな。だが、これでプレイヤーが現在も存在している、もしくは過去に居たことが証明された。これは非常に重要なことだ。スレイン法国が鍵を握っているのも確定だな」
「すぐに調査を致しましょうか?」
モモンガさんがこちらに視線を向けるが首を横に振る。どう考えてもキャパシティオーバーだ。デミウルゴスかアルベドかパンドラズ・アクターが空かなければ処理しきれない。
「いや、保留にしておこう。今は割り振っている仕事を最優先するとしよう。捕らえたスレイン法国の者達から情報を引き出すのは」
「その件だが、パンドラズ・アクター。お前の変身能力でタブラさんに変身した場合、ブレインイーターとしての能力はどの程度だ」
「8割程度ですが、特別情報収集官のニューロニスト嬢よりは上かと」
「では、パンドラズ・アクター、ニューロニストの順に脳を喰らい、その後に恐怖公のもとで徹底的に情報を絞り出して比較せよ。そのために、オレが直々に真なる蘇生を使用する。貴重な情報源だからな、ロストさせる訳にはいかない」
「確かにそうだな。任せても構わないですか?」
「もちろんです」
「ではそのように動け。ああ、第7位階魔法が込められている水晶は念のために保管しておくように。貴重なユグドラシル産のアイテムだからな。他には何かあるか?ないようならば解散せよ」
さて、とっととお仕事を終わらせよう。
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