オーバーロード 狼牙 2
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眩い光と共にレベル90の天使が召喚される。智天使の特徴は他に呼び出せる天使よりも使えるバフ・デバフの数が圧倒的に多く、状態異常を引き起こす魔法も多く使えるため、ユグドラシルでは嫌がらせ役としてよく使っていた。
ストロノーフを襲っていた集団は智天使を見ただけで戦意が折れてしまう。軟弱者と言いたいがレベルが20程度じゃ仕方ない。許しを請い始めた集団に睡眠と麻痺の状態異常をかけさせる。倒れていく集団をモモンガさんに頼んでナザリックに収容してもらう。尋問と拷問は帰還してから行うので拘束以外何もするなと伝えてある。プロなら状況によってはすぐに自決出来るように仕掛けを用意しているはずだ。蘇生魔法がある以上、蘇生不能にする方法もあるかもしれない。先にそれを調査してから情報を引き出す必要がある。
ストロノーフはどうするか。カルネ村を守るのに貰った指輪は世界級アイテムとも言える物だ。お釣り代わりに蘇生してやるか。第5位階魔法の死者復活では不義理だな。真なる蘇生でもいいんだが、レベルダウンがほぼないから第7位階魔法蘇生で良いだろう。
「うん?引っかかるだと?ええい、とっとと復活しろ!!」
強引に魔力を流して蘇生を発動させる。ゆっくりと目を開くストロノーフを見て声を掛ける。
「気分はどうだ?」
「わたしは、なにが、こえが」
「デスペナ、復活魔法の影響だろう。しばらくは安静にするんだな」
「むらは、ぶかたちは」
「村は無事だ。部下たちは残念だが。ストロノーフ殿には秘蔵のスクロールの復活魔法を使わせてもらった。生きて情報を持ち帰れ。復活魔法のことは秘密にな。重症を負って治療したが後遺症でしばらくは力が出ないとでも言って鍛え直せ。どうもきな臭い。バハルス帝国だと思えば止めに来たのはスレイン法国。どれだけの裏があるんだろうな。カルネ村までは送ってやる。今は眠れ」
睡眠で眠らせて担ぎ上げる。カルネ村の空き家にストロノーフを置いて村長に知らせておく。セバスにスクロールを幾つか持たせて、暫くの間カルネ村に守護するように伝えてユリと共にナザリックに帰還する。
「おかえりなさい、ヴァイトさん」
「ただいま戻りました、モモンガさん。声は聞いてましたか?」
「いいえ。どうかしたんですか?」
「ええ、いくつかね。まず、ガゼフ・ストロノーフ、最後に蘇生させたあの騎士から貰った指輪なんですけど、どうも戦士系のレベルキャップを開放する指輪らしいです」
「なっ!?世界級か、それ以上のアイテムじゃないですか!?そんなアイテムがあるなんて」
「早急にパンドラズ・アクターに指輪の調査をさせましょ
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