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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百十二話
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ていってくれない?」

「はいはい」

子供見たいにスコールにすがりつくオータムをからかおうと思ったが後が怖いのでやめておく。

部屋を出るとフィグネリアと刀奈がドアの両脇に控えていた。

「何してんのお前ら?」

「若がモノクローム・アバターをこの船に載せてる理由を知りたくてね」

「フィグネリアさんに同じく、よ」

なるほど。この二人なら知っていてもおかしくはあるまい。

片や元傭兵。片や暗部の後継者。

「なに、すこし〔メアリー・スー〕になりたくてね。あの二人には円香の護衛をしてもらう」

「「は?」」

「あの二人は恐怖で縛ってあるから信用できる」

ヴィーティングの最期を見て、俺達家族に手を出そうと言うのならそいつはバカだ。

「やっぱり、『聖剣』を『砕いた』のは貴方なのね?一夏君」

Holy sword was broken .

「ああ、俺が砕いた。父さんと母さんを殺した剣だ。砕いて何が悪い」

「はぁ…ブリュンヒルデの策は突破されたようだね。ま、ウチの子も若と一緒の部屋の泊まれて満足気だし、いいか…」

フィグネリアはそれだけ言って、部屋へ戻って行った。

「一夏君」

「なんだ?俺が怖いか刀奈?」

「……………そうよ」

ふふ…はは…あはは…

「ははははは!お前には、わかるまい。
親を殺された者の気持ちは」

父さんと母さんは、転生者だった俺に愛情を向けてくれた。

それを、奴は奪った。

「お前には、わかるまい。家族が悲しみに泣く悲しみを」

姉さんから、父さんと母さんを奪った。

姉さんは、泣いていた。

「風化させたはずの悲しみと憎しみが心の中で再構築される音が聞こえたよ」

だから。

「いまでも、もっと痛めつけて殺せばよかったって、思ってるよ」

まだ、苦痛を与える手段は残っていた。

奴のフラクトライトをコピーして拷問しつづけても良かったかもしれない。

あのまま烏に啄ませても良かった。

「そう…。わかったわ。私には、貴方の心はわからない。でも…」

首筋に、ナイフが当てられる。

「その残虐性がすこしでも簪ちゃんに向いたら、私は持てる全てを以て貴方を消滅させるわ」





「それは頼もしい。もし俺が奏の甘言に惑わされたなら、その時は頼むぞ刀奈」


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