暁 〜小説投稿サイト〜
ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
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ができる。
というか、俺の服、魔力で出来ていた。
あれ、これいけんじゃね?
こんなところにヒントがあったとは。おのれ孔明の罠か!
無人島生活105日目。
「ささやき − いのり − えいしょう − ねんじろ!」
しかし何も起こらなかった。
無人島生活114日目。
「フハハハハハ! プラクテ ビギ・ナル “
火よ灯れ
(
アールデスカット
)
” 」
しゅぼっと、ライターのようなしょっぱい炎が指先から出た。
魔法である。
これで勝つる! 首を洗って待っていろ恐竜君!
絶対恐竜なんかに負けたりしない!
無人島生活115日目。
恐竜には勝てなかったよ……。
いや、常識的に考えてライターで恐竜に勝てるわけないわな。
昨日は魔法が使えた喜びで頭がおかしくなっていたらしい。
でも、このまま魔法を修行していけば、いつかは勝てるのではないか。
なんか最近戦うのが楽しくなってきた。
修行するのも楽しい。
テレビもねえ! ラジオもねえ! 風呂もトイレもねえ! というか人っ子一人いねえ!
今の生活は前世よりもはるかに厳しい最低の生活だ。
こんなはずじゃなかったってばかり初めは思っていた。
けれども "俺には努力なんてできない" ていうのは思い込みだったのだろう。
努力して失敗するのが怖くて、ちっぽけな自分のプライドを守るためにニートになった。
いまは失敗ばかりの生活というか死んでばかりの生活だけれど、そう、なんていうか充実しているんだ。
見守ってくれていた家族の気持ちがいまならよくわかる。
一歩でも、いや半歩でも踏み出せば、全く違う世界が広がっていたんだ。
死んで初めて気づくなんて、ね。あたしってほんとバカ。
父ちゃん、母ちゃん、会いたいよ……。
無人島生活137日目
気を整え
拝み
祈り
構えて
突く
無人島生活365日目。
「フ! フッ!」
魔法の勉強は遅々として進まない。まあ、独学なんだから当然か。
ネギま!とかに出てきた修行方法を見様見真似でやっているが、それなりに効果があるようだ。
オタクでよかったぜ。
「フッ! 1万回目ッ!」
身体能力はかなり上がった自信がある。
感謝の正拳突きも1万回できるようになった。まあ、半日かかるので、毎日とはいかないが。
今日で丁度1年目。
絶対恐竜なんかに負けたりしない!
無人島生活368日目。
勝ったぞおおおお!
3日にわたる死闘の末に恐竜君を倒した。
よし、今まで行けなかったジャングルの奥へと行ってみよう!
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