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新世紀エヴァンゲリオン Another/EndlessWORLD
第二話 エンドレス・ナイト
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「別に、モテたいなんて思ってませんから」
「勿体無い。君は本当に勿体無いな」
「そういう加持さんこそ、スーツ以外の服を買って女の子にモテモテになって下さいよ」
「ふふふ。残念ながら俺は周りの女の子から既にモテモテなのさ」
少し嫌味口調で返したら何とも加持らしい返答。
確かに、加持さんはお洒落とかに全く興味のない僕でも分かるくらい男前だ。モテない訳ないのになんでそんな事を言ったんだ僕は?
「そうだ。
リクト君、この後は暇かな?」
「暇では無いですけどなんですか?」
「暇ならこれからデートでも、と思ったんだが?」
「僕、男ですよ?」
「知ってるよ。でも、愛さえあれば性別なんて関係ないのさ」
相変わらず、本気で言ってるの巫山戯てるのか解らない人だ。
「まぁ、いいですよ。今日は一日、暇でしたから」
「よし、ならこれが終わったらショッピングに出掛けるか!」
「ショッピング…ですか?」
「あぁ、俺達の装備を整えようじゃないか」
「???」
装備を整える?
どういう意味かは理解でなきなかったが…まぁ、いいか。
取り敢えず、何も考えず生きていけるならそれでいい。
「そういえば、リクト君はなんで手伝ってくれるんだい?」
「なんでって加持さんが手伝ってくれって言ってきたんじゃないですか」
「でも、面倒なら断ればいい。そうすれば俺も無理に誘う事はなかった」
「そうですかね…」
何故、断らなかったのか?
面倒だと感じていたのに何故、僕は断ろうとしなかったのか?
そう言われてそう聞かれると…返答するのは難しい。
やってみたからったから、と応えるのも違う。そうだな…やっぱり、何も考えずに時間を過ごせるから…なのかな?
「まぁ、心境の変化だと思ってください」
答えを誤魔化すように曖昧に返答しておく。
「心境の変化…ね。何か悩み事でもあるのかな?」
「一年中悩んでます」
「即答だな」
「事実ですから、」
いつも不安と恐怖しか感じていないから悩んでいない日なんて一日も無い。
「その悩みってのは?」
「加持さんに話しても…解決しませんよ」
「そんなの話してみないと解らないじゃないか?」
「解ります。分かるんですよ。僕の悩みなんて些細な事で、皆思ってる事なんですよ。でも、僕はそんな素朴で当たり前の疑問に悩み続けている。この悩みは死ぬまで解決しませんよ」
「死ぬまでとは大きく出たね」
「だって、そうですから」
この気持ちは、共有する事は出来ても理解することは出来ない。
「僕が、僕である限り…この気持ちはずっと僕の胸の中で渦巻いてるんだ」
人の価値観なんて人それぞれで、人の数だけ存在する。
僕の気持ちを理解できるのは僕だけだ。他の誰でもない僕だけなんだ。
「まぁ、話したくないならそれでもいいさ。人の心ってのは
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