暁 〜小説投稿サイト〜
転生×魔弾の王×萌えもん=カオス
十七本目
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ええ、一昨日の夜、オーキド博士からの使者がライトメリッツへ来られました。
そして夜駆けし、昨日ここマサラタウンへ到着。
本日明朝、この街の北に拠点を構えていたロケット団へ夜襲をしかけ、諸々の戦後処理を終え、現在に至ります」

ルーリックが説明を終えたと同時に、屋敷の扉が開かれた。

「喧しいぞ貴様ら!ティグルが起きたらどーするんだ!」

出てきたのは言うまでもなくエレンだ。

「む。オーキド博士そちらは」

「彼はワタル。リーグからの救援だ」

するとエレンは顔をしかめた。

「……それでワタルとやら。何の用だ?」

「ティグルヴルムド君に会いに来た」

「生憎ティグルは寝ている」

「では貴女に話を聞きたいのだが」

「遅れて救援に駆けつける奴なぞに話す事はない」

それだけ言って扉が閉められた。

「嫌われたな。ワタル」

「ええ…そうですね…彼女が怒っていたのは…」

「お主の思った通りじゃよ」

ワタルはオーキド博士に連れられて、ロケット団を拘束している広場へ向かった。

「あぁ、ワタル」

「なんですか」

「夜になる前に帰った方がよい。
でなければ戦姫に追い出されるぞ」

「はぁ…?」

「戦のあとの宴、戦勝会じゃな」

「宴…ですか?」

「うむ。街の者からのささやかな礼のようなものじゃよ」

「なるほど、部外者がいては楽しめますまい」

「然り」

「では早速帰るといたしましょう」

ワタルはリーグトレーナー達に声をかけ、ロケット団を引き連れ、街から出ていった。

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