十七本目
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
ええ、一昨日の夜、オーキド博士からの使者がライトメリッツへ来られました。
そして夜駆けし、昨日ここマサラタウンへ到着。
本日明朝、この街の北に拠点を構えていたロケット団へ夜襲をしかけ、諸々の戦後処理を終え、現在に至ります」
ルーリックが説明を終えたと同時に、屋敷の扉が開かれた。
「喧しいぞ貴様ら!ティグルが起きたらどーするんだ!」
出てきたのは言うまでもなくエレンだ。
「む。オーキド博士そちらは」
「彼はワタル。リーグからの救援だ」
するとエレンは顔をしかめた。
「……それでワタルとやら。何の用だ?」
「ティグルヴルムド君に会いに来た」
「生憎ティグルは寝ている」
「では貴女に話を聞きたいのだが」
「遅れて救援に駆けつける奴なぞに話す事はない」
それだけ言って扉が閉められた。
「嫌われたな。ワタル」
「ええ…そうですね…彼女が怒っていたのは…」
「お主の思った通りじゃよ」
ワタルはオーキド博士に連れられて、ロケット団を拘束している広場へ向かった。
「あぁ、ワタル」
「なんですか」
「夜になる前に帰った方がよい。
でなければ戦姫に追い出されるぞ」
「はぁ…?」
「戦のあとの宴、戦勝会じゃな」
「宴…ですか?」
「うむ。街の者からのささやかな礼のようなものじゃよ」
「なるほど、部外者がいては楽しめますまい」
「然り」
「では早速帰るといたしましょう」
ワタルはリーグトレーナー達に声をかけ、ロケット団を引き連れ、街から出ていった。
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ