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中将棋について
第十章

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反則
 同一局面が四回起こった場合は千日手と言って四回目の局面となる手を戻して別の手にすることが必要だよ。また連続して王手をして千日手の場合は王手を仕掛けた方が別の手にしようね。
 一回持ち上げた子は必ず動かそうね、ただし全ての利きに味方の子がいるとかして動かせない子の場合無効となるよ。
本将棋との大きく違うこと
 駒の子を取った場合取り捨てとなって持ち駒としてまた使うことは出来ないんだ。また王の子を取っても構わないよ。
 太子の子がいる場合は上でもうお話したけれど太子の子と王の子の両方を取るか詰めないと勝ちにならないんだ。また両方の子を詰めても味方の太子の子と王の子が全て先に取られる状況なら負けだよ。
 後ろに下がることの出来ない香車の子と歩兵の子が敵陣一段目に成らずに進んでも成らないことを選べるんだ。ただしそうなった場合はその香車の子と歩兵の子は死に駒つまり行かずの駒として扱われるよ。
歴史
 中将棋は大将棋から生まれた将棋で主にお公家さんや武士の人達の間で遊ばれていて明治維新まで伝わっていたんだ。明治維新からは細々とだけれど京阪の方に伝わっていたんだけれど第二次世界大戦の時の大きな社会変革の中でその伝承が消えかけていたんだ。こうした状況で棋士の岡崎史明、大山康晴といった人達が伝えてくれていて今でも主にインターネットで伝えられているよ。大山さんはご自身が幼い時から中将棋を指したことがご自身の粘りのあ将棋の指し方につながったと言われているそうだよ。
 最近ではアメリカや欧州で知られる様になってきていて本将棋みたいに取った駒の子を自分の駒の子としてまた使うことが出来ないとかルールがチェスに似ていることからそうなっていると言われているみたいだよ。駒の子の名前を英語の表記にして他の国の人達が使いやすい様にしている人もいるんだ。


中将棋について   完


                           2018・1・16
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