第54話 養子はテンプレ
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
1人家に増えるかも」
『なんだと、リーファ、おめでたか。此は仕事どころじゃない、早速母さんとベビー用品を買いに行かんと!』
「お父さん、勘違いだよ。未だ未だです。養女を迎えないかって話しですよ」
『養女とは?』
「お父さんも、病院であったでしょう。帝国貴族の私生児ちゃんを」
『あああの可愛い子か、その子がどうしたのかな?』
「母親が昨年無くなったんだけど、引き取り手がないんだよね」
『それは又何故?』
「帝国貴族の私生児だからと言うだけでだって」
それを聞いた、ロボスの顔色が赤くなる。
『けしからん輩だ!、儂の母上も帝国からの亡命者だった』
「でしょ」
『うむ、これは何かの縁かもしれんな』
「どうかな。父さん」
『判った、儂としては、賛成だな』
「了解、じゃあ、私が母さんには連絡しておく?」
『いや、家長たる儂の役目だからな、連絡しておこう』
「判ったです、それじゃ宜しくね」
『ああ』
映像が切れると、キャゼルヌとヤンが関心した様に話し始める。
「リーファ、凄すぎるぞ」
「驚いたよ」
「まあ、こんなもんです」
「まあ、何とも言わんが、公私混同は慎む方が良いぞ」
「はい、今回はやり過ぎでした」
「まあ良いでしょう」
「それでは、ロボス元帥がカーテローゼ・フォン・クロイツェル嬢をトラバース法に基づき養育すると言う事でいいのかな?」
「はい、お願いします」
「じゃあ、ヤンはユリアン・ミンツと言う事で良いな」
「判りました」
宇宙暦794年2月1日
■自由惑星同盟首都星ハイネセン ロボス元帥邸 カーテローゼ・フォン・クロイツェル
たった1人で私を育ててくれたお母さんが死んじゃって私は一人ぼっちになった、お父さんの名前を教えて貰えなかった。けど誰より優しいお母さんを捨てた男なんてお父さんでも何でもないんだ!それでもお母さんが病気になった時、何処からかお父さんがやって来てくれると期待していたけど、結局は誰も来なかった。
お母さんが死んじゃったので悲しくて悲しくて泣いていたのに、お父さんは迎えに来てくれなかった、それから施設に引き取られたけど、帝国貴族の私生児だって言うだけで、他の子から虐められた。何で、何でなの、私は何も悪い事して無いのに、帝国人てだけで足を引っかけられたり、物を隠されたりするの、そんなに私の血が汚いの。
同じ時期に施設に入った子達は直ぐに新しい家族の元へ迎えられているのに、私は何時も帝国人帝国人と嫌がられる、もう嫌だ、お母さんの所へ行きたいと思うけど、夢の中でお母さんが泣くので頑張ってきたんだ。けど今回私も新しい家族が出来るそうだけど、帝国人と虐められないか怖いです。
施設の人に付き添われて、少しの荷物を持って家に行きま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ