第一章
[2]次話
中将棋について
中将棋は将棋の一種で二人で遊ぶボードゲームだよ！この遊びのことをここで説明させてもらうからね。
この将棋は普通の将棋と違うんだ、縦横共に十二マスずつで区切られた特別な将棋盤を使って遊ぶんだ。自分から見て手前の四段を自陣、反対に相手側の四段を敵陣というんだ。競技者同士が交代で盤の上にある自分の駒を一回ずつ動かして試合を進めていくんだ。ただこの将棋は本将棋と違い持ち駒というものはないんだ。
駒の種類は本将棋にある王将または玉将、金将、銀将、香車、飛車、角行、歩兵の各君ちゃん達に加えて横行、堅行、龍馬、龍王、獅子、奔王、反車、盲虎、麒麟、鳳凰、猛豹、銅将、酔象、仲人の合わせて二十一種類の君ちゃん達がいてそれぞれ動きが決まっているよ。王または玉、奔王、獅子以外の駒は成ることが出来るけれどこの方法によるよ。三つあるから書いておくね。
敵陣の外側にある駒を敵陣の中に送った時。
敵陣の中にある自軍の個まで敵側の駒を倒して取った時。
歩兵、香車が成らないで敵陣に入って敵の駒を取るか一番奥の段にまで来た時。
この三つだよ、覚えておいてね。ただ本将棋と違って成らないで敵陣に入った駒は敵の駒を取るか一旦敵陣から出てまた入りなおすか歩兵、香車は上記の方法以外では成ることが出来ないよ。このことは本将棋とは違うからね。あと成るのは移動が完全に終了した後だよ。
自分の駒の動く先に相手の駒がある時はその駒を取ることが出来るからね。
今から布陣とそれぞれの駒のことを詳しく紹介させてもらうね、それぞれの駒で動きがかなり特徴があるからこのことは覚えておいてね、本将棋よりも盤が広くてその分駒の数も多いから把握には注意しておいた方がいいよ！じゃあ今から説明をさせてもらうね！まずは駒の配置だよ！
仲 仲
歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩
横堅飛馬龍獅奔龍馬飛堅横
反 角 盲麒鳳盲 角 反
香豹銅銀金王酔金銀銅豹香
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