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新世紀エヴァンゲリオン Another/EndlessWORLD
第一話 ゼロ・チルドレン
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てたが、その仮説は真実とは掛け離れ、かといって偽りでもない結果となった。
マギシステムの推奨する子供たちと赤木 リツコの仮説を掛け合わせた計算式に組み込み、新たにマギシステムは答えを導き出したが、その結果は良好とは言えず、マギシステムは演算中に一時的なERRORを起こした。
一応、ERRORを起こす前にマギシステムが解答した子供達とエヴァンゲリオン零号機とのシンクロテストを数回に分けて行ったが、シンクロ率は1%と未満と低く、ゼロ・チルドレン候補から外れていった。
なら、何が問題なのか?
赤木 リツコは依然としてゼロ・チルドレンの候補者を探し出しているが…明確な答えは出ないままだ。
「そういえば碇、アレから初号機の調子はどうだ?」
「問題ない」
「ならいいが…」
海乃と初号機のシンクロテストからかれこれ五日。
今も尚、初号機は隔離され隈無く整備されている。
気持ちは分からなくもないが…流石にやり過ぎではないか?と冬月は疑問を抱いている。
今回のシンクロテストの結果は、マギシステムの予想した結果を大きく上回った数値を叩き出したが、海乃とエヴァンゲリオン初号機には何の問題も見当たらない。
いや、何の問題も見当たらないと言うのは違うな。
問題はあった。だが、その原因は解明している。
「初号機が、我々の命令を受け付けなかったのが、そんなにも不満かね?」
シンクロ率が上昇していく中、危険と判断した赤木 リツコは初号機と海乃の精神接続の解除を試みたが、エヴァンゲリオン初号機はソレを拒んだ。
赤木 リツコ曰く、パイロットの海乃が初号機とのシンクロを望んだ結果、その思考が初号機に伝達し我々の命令を拒んだ…。納得の出来るような出来ないような話だが、エヴァは機械ではない。人の手で造られた人造人間だ。人の気持ちを理解出来ても不思議ではないと冬月は納得した。
それに、初号機には彼女の魂が宿っている。
そう。冬月はそれだから理解出来る。だが、それだからこそ碇 ゲンドウは納得出来ないのだろう。
「………………………………」
…やはり、この男は納得出来ていないようだ。
「………………………………」
碇 ゲンドウからの解答はない。これは相当ご立腹の様子だ。
「まぁ、今回の一件はいい教訓になった」
「今後、初号機とのシンクロテストはレイに任せる」
やはり。いや、これは相当ご立腹だ。
最愛の人が眠るエヴァを他人に汚さへたくないのだろう。
「だが、レイと初号機の相性は最悪だぞ?」
「使徒襲来まであと二年ある。その間に、レイと初号機のシンクロを同調させれば問題ない」
同調させれば問題ない…。
初号機とレイの相性は最悪で、初めてレイが初号機とのシンクロを試みた時、初号機はレイを拒み、レイは初号機を拒んだ。
互いに反発した結果、初号機は暴走し
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