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新世紀エヴァンゲリオン Another/EndlessWORLD
第一話 ゼロ・チルドレン
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供だ。無論、戦闘経験も無ければ戦闘訓練も受けていない。年相応の少年である。
数ヶ月前、マギシステムによってエヴァのパイロット候補をサーチさせた結果、マギシステムは、とある結論を導き出した。
検索内容は【普通の生活、普通の日常を過ごしてきた子供達】
そして、その中で三人の子供達が検索の結果として表示された訳だが…。
「まさか、こうも異質とはな」
三人の少年少女達。
赤木 リツコの置いていった資料を見て改めて冬月は考えさせられた。
本当に、この子供達をエヴァに乗せても大丈夫なのか?と。
「異質だろうと異端だろうと問題ない。結果的に、我々の計画が成就するならな」
碇 ゲンドウは計画の達成の為ならどんな事でもする男だ。それは冬月がよく知っている。
「だが、それでも私は彼等を信用することは出来んな」
これなら、まだゼーレの老人達の方が信用できるかも知れない。

海乃 陸斗。

ゼロ・チルドレンの最初の候補者。
セカンドインパクトの発生時刻と同時刻に産まれた少年で、年齢は12歳。
セカンドインパクト後の日本で投下された新型爆弾で両親を失くし、その後は海乃 陸斗の亡き父親の姉に引き取られ育てられる。特に大きな事故や病気にも関わることなく現在に至るが…その12年間は常識から逸脱したものだった。
まぁ、セカンドインパクトの発生同時刻に産まれた事自体、最悪の不幸だが。本当の地獄はこれからだった。
余りにも常識の掛け離れた不幸の数々なので詳細を一部、省くが…最近の出来事だと。

・目の前で叔母を亡くし。その後、集団で性的暴行を受けた。

これは約一年前の事であり、彼は半年間にも渡って多数からの性的暴行を受けていたのだ。
常人の精神なら精神崩壊するだろうが…彼は、それを半年間も耐えたのだ。挙句、集団の人間達は、海乃を解放し────そのまま生活を続けている。
※この一件に警察の関与は無く、当事者達の和解で事を終えている※
叔母を殺され、半年間も犯され続けたにも関わらずにだ。

冬月は初めて海乃と対面した日の事を思い出す。

外見は普通の少年で、年相応の雰囲気を漂わせていた。
だが、何処か…常人とは掛け離れた価値観を持っているのに気付くのは遅くはなかった。
「異質過ぎる」
数々の出来事を知る内に、冬月は困惑していった。
まだ…まだ、一年前の出来事で人間として大事なモノを失って現在に至るなら、あの少年を理解出来たかも知れない。だが、これ程の不幸と地獄を味わって今も尚、平然と生きている少年を理解することは出来なかった。
「歪んだ人格と非常識を持つ少年…私には理解出来んよ」
海乃とエヴァンゲリオン零号機とのシンクロテストは良好で、今回の結果から精神的な欠陥を抱えている子供が最もエヴァと同調しやすいと赤木 リツコは仮説を立
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